東京オリンピック日本代表の女子ホッケー「さくらジャパン」。その主力選手が、東海地方に大勢います。
チームを引っ張る、司令塔の永井葉月選手が大舞台への思いを聞きました。
■リオには父と姉と3人で出場!「さくらジャパン」の永井葉月選手

上下ピンクに、桜の花びらがデザインされたユニホームに身を包んだ選手たち、5大会連続でオリンピック出場を決めているホッケー女子日本代表、通称「さくらジャパン」です。
そのメンバーの一人、岐阜県各務ヶ原市出身の永井葉月選手、25歳。岐阜を拠点とするソニーホッケークラブ・ブラビア・レディースに所属しています。

数々の日本代表を輩出してきたホッケー大国の岐阜県。永井選手をはじめ、このチームから5人が選出されています。
実は永井選手は前回のリオデジャネイロオリンピックに父親の祐司さんは監督として、姉の友理さんは選手として3人での出場を果たしたホッケー一家です。
■50mの距離も1発で命中!永井選手は「パスのスペシャリスト」

永井選手のポジションはミッドフィルダー。攻撃と守備に欠かせないチームの司令塔で「パス」のスペシャリスト。同じ代表チームの選手も…。
狐塚美樹選手:
「やっぱりパスも正確なので、(ボールを)受けやすい」
真野由佳梨選手:
「ロングボールでフォワードまで繋がるパスはすごい魅力的です」
河村元美選手:
「試合の中では一番存在がデカい」
チームメイトも絶賛するそのパスを実際に永井選手に見せてもらいました。50mほど離れたところに、横幅30センチのぬいぐるみを置き狙ってもらいます。

すると、1本目からいきなり命中!

永井選手:
「『この選手は多分もうちょっと行けるな』と思ったら、その選手に合わせるようなパスが出せるように練習中とかも考えています。一人ひとりの特徴とかを。遠くて弱いと相手にカットされるので、その微調整は難しいと思います」
■試合の記憶がない…「何も残らなかった」リオオリンピック

リオオリンピックの舞台でも、オーストラリア相手に思い切ったロングパス。意表を突き、前線に絶妙なチャンスメイク。
しかし、体格差にハンデがある強豪国相手に得意なパスも次々にカットされ、さくらジャパンは1勝もすることができず。予選で敗退しました。
永井選手:
「(リオは)あんまりもう試合の記憶がないです。(Q.記憶がないというのは?)そうですね、あんまり自分のことも考えられなかったし…でも思い出したくないっていうのもあるかもしれないです。やっぱりあれだけ『結果残して頑張ります』と言ってたのに、結局何も残らなかったし、ずっと引きずりましたね。リオの結果が出てやっぱり行かなきゃなと。何か自分の中で変えることができたらとの思いで海外に出ることを決意しました」
■さらなる成長を…ホッケー強豪国へ2年半の武者修行の旅へ

リオ後、さらなる成長を求めた永井選手は、ホッケー強豪国のスペインとオランダへおよそ2年間の武者修行へ。世界のトップ選手との戦いで課題が見つかりました。

永井選手:
「基本私が当たっても全然動かない。オランダの場合だと背が高いのでもう子供に見られていました」

身長152センチの永井選手。帰国後は海外の選手に当たり負けしないように「体幹」を鍛えました。
■オリンピックまであと1年…“アジアの強豪”インドと本番の舞台で対戦

8月17日、東京オリンピックの会場「大井ホッケー競技場」で行われたインドとのテストマッチ。2000人を超える関係者が見守る中、永井選手も先発出場しました。
インドはアジアの強豪で世界ランキング10位、日本は14位です。
開始早々、得意のパスでチャンスメイクしますが、得点にはつながらず。また、味方からパスを受け、前線にいる選手にピンポイントでパスを出すなど、チームを引っ張ります。

しかし、永井選手も果敢にパスを出しましたが得点にはつながらず、1対2で試合終了。
永井選手:
「もっといいパスを出したかったです。自分がパスが強みでもあるので、そういうところでもっとチームに貢献できたんじゃないかなと思います」

さくらジャパンのオリンピックに向けた戦いは始まったばかりです。
■「1人1人の桜が咲くように…」永井選手の東京オリンピックへの思い

最後に、永井選手にこんな質問をしてみました。
Q.東京五輪でどんな桜を咲かせたいですか?
永井選手:
「難しいな…(笑)。とにかく1つの桜が咲くのではなく、1人1人の桜が咲くように、それが全部一緒にまとまって満開になるようにしていきたいなと思います。金メダルです」