日本でもすっかりお馴染みになった『バウムクーヘン』。バウムはドイツ語で“木”をクーヘンは“ケーキ”の意味で、その名の通り、木の年輪をイメージさせる模様が特徴です。


 今や味や形も様々なバウムクーヘンが登場し、贈答用としても人気のあるこの焼き菓子が日本に紹介されて100年になるのを機に、名古屋市内のデパートで『バウムクーヘン博覧会』が始まりました。

■“来日”100年機に名古屋で『バウムクーヘン博覧会』

 丸い形に網目模様のついたメロン…山頂にうっすらと雪を頂いた富士山…さらに、白く焼き上げられた抹茶茶碗も…。実はこれら全てバウムクーヘン。

 ドイツの菓子職人カール・ユーハイムが日本にバウムクーヘンを紹介してから今年で100年。それを記念して松坂屋名古屋店で開かれているのが『バウムクーヘン博覧会』。

 北は北海道から南は沖縄まで全国から200種類以上のバウムクーヘンが大集合!

47都道府県のバウムクーヘンを自由に選んで食べられるバーも設けられています。

■会場には“マイバウムクーヘン”を作る体験も…

 中には、バウムクーヘンを自分で焼くことができるコーナーも。芯となる棒を手で回して専用のオーブンでくるくる回して焼き上げることおよそ20分…。

(リポート)
「初めての手作りのバウムクーヘンです。ちょっと不格好ですが層になって年輪みたいになっています。初めて自分で焼いたバウムクーヘンは格別です」

■全国200以上のバウムクーヘン…“驚き”や“貴重”な数々の逸品

 北海道小樽石蔵バウムの『プリンONバウム』は、バウムクーヘンの上にはプリンが乗っていてキャラメルをかけて頂きます。中には生クリームも入っていて、あま~い世界が口の中に広がります。

 東北地方からは青森の特産品りんごの形をした『アップル・クーヘン』。中にはリンゴ一個がまるまる入っています。

 三重からのエントリーは明和町のマスコットキャラクターめい姫の装いを取り入れた『めい姫の十二単バウム』。幾重にも重ねるバウムクーヘンの特徴を生かした仕上がりです。

 東京からは今その人気ゆえになかなか手に入らないという「銀座ねんりん家」の『マウントバームしっかり芽』。

外側はカリッと中はしっとりフランスパンのような食べ心地が魅力です。

■驚きの“パビリオン”?『回転バウムクーヘン』も

 博覧会会場にはちょっと変わった“パビリオン”もあります。

(リポート)
「お~回る。これバウムクーヘンなんですね!回転寿司みたいです」

 回るお寿司ならぬ…回るバウムクーヘン、その名もバウムメリーゴーランド。

客:
「こんなの初めて。戸惑いましたがトッピングもあって美味しかった」

■魅力に取りつかれた仕掛け人「バウムクーヘンの『輪』を広げたい

 楽しみながら数々のバウムクーヘンと出会える今回の博覧会。手がけたのは、神戸の洋菓子店「ユーハイム」の広報担当で自らもバウムクーヘンの魅力に取りつかれたという藤本浩二さん(38)。

 そんな藤本さんのイチオシは富山の洋菓子店「フェルヴェール」が作るバウムクーヘン。

 本場ドイツの品質基準をクリアしたドイツ手法の本格バウムクーヘンです。

藤本さん:
「100年を全国で盛り上げたいです。バウムクーヘンの輪を広げて色んな商品と出会えたら」

 日本全国のバウムクーヘンを堪能できる「バウムクーヘン博覧会」。あなたにもピッタリのものが見つかるかもしれません。