「将棋の日」の11月17日、大阪でイベントが開かれ、10月にプロ入りした三重県の石川優太四段(24)と岐阜県の高校2年生、山口仁子梨女流2級(17)が、ファンと交流しました。
17日、大阪市の関西将棋会館で行われたイベント、「将棋の日in関西」。イベントには、東海地方からも三重県川越町の石川四段と岐阜市の高校2年・山口女流2級が参加しました。
はじめに石川四段は、普段はプロの公式戦が行われる和室でファン3人を相手に指導対局。

ファンに「桂馬を跳ねて攻め駒を増やした方が良かった」などと指し手を丁寧にアドバイス。その後は、トークショーで、プロ棋士になった時の心境などを語りました。
トークショーでは、進行役の畠山鎮八段から「嫌いな兄弟子」を尋ねられるなど、突然の盤外戦術にタジタジになる場面もありました。

石川四段は、「プロになって指導対局の仕事も頂いて環境が変わった。こういったイベントはプロ棋士になって初めてで、自分自身も楽しめた。デビュー戦はいつも通り頑張りたい」と話していました。
石川四段のデビュー戦は早ければ12月にも行われる見通しです。
一方、山口女流2級は高校の制服を着て神経衰弱に登場、得意の記憶力を発揮しながらファンと和気あいあいと交流しました。

このあとのトークショーでは、「高校で将棋部に所属していて、女流棋士になったことを仲間が喜んでくれたが”先生”と呼ぶ子もいます」と学校生活について話しました。
また、同い年の藤井聡太七段については「私が将棋を初めた頃から雲の上の存在」と語りました。

そしてメインイベントの糸谷哲郎八段と稲葉陽八段の記念対局で、山口女流2級は、女流棋士の大切な仕事の一つ、「解説の聞き手」を初体験。

「緊張して先輩女流棋士のように、うまくできなかったけれど、次回は堂々と話せるようにしたい」と意欲をみせていました。