毎日の生活に欠かせないものとなっている電子レンジ。しかし、使い方や手入れを誤ると大きなトラブルにつながる可能性もあります。どこの家庭でも起こりうる発火のトラブル、国民生活センターなどが注意を呼び掛けています。

■庫内で発火…電子レンジの思わぬトラブル

 電子レンジの庫内で火花が散り、次の瞬間、庫内全体が炎に包まれました…。

 これは国民生活センターが電子レンジ庫内の発火を再現した映像の様子。電子レンジ自体に問題があるわけではなく、こうした発火はどの電子レンジでも起こりうる可能性があるといいます。

 家庭で日常的に使われている電子レンジ。手ごろな価格のものからオーブン機能を備えたものまで幅広い商品が売られています。

 ボタン一つで温めることができますが、使い方によっては思わぬ事故を招くことも…。

■水分の少ないイモ類は加熱時間に注意を

 製品評価技術基盤機構の実験映像。皿の上に里芋をのせ電子レンジに入れます。皮をむいた状態で、冷凍で売られているものもあり、年間を通じて使うことの多い食材です。

 スイッチを入れてから6分35秒後…庫内に煙が立ち込め始めました。

さらに、8分30秒後…炎を上げて庫内で燃える里芋。水分の少ないイモ類は加熱する時間を間違えると炭化し、発火する危険性があるのです。

■電子レンジの庫内はこまめに清掃を…汚れから引火することも

 火災の原因はこれだけではありません。電子レンジの庫内を掃除せず使い続けることで危険を招くこともあります。

 庫内が汚れた状態のレンジでマグカップに水を入れて温めます。すると庫内の側面から激しい火花が散ります。こびりついた汚れから上がったものです。火花はすぐに炎へ…。

 電磁波を利用して温める電子レンジ。汚れた部分に電磁波が集中して火災につながることがあります。

 どこの家庭でも起こりうる電子レンジの発火現象。国民生活センターなどではこまめな手入れを呼びかけていますが…。

街の人:
「(Q.電子レンジの中の掃除は?)めったにしない」

別の人:
「やっていないです。(Q.汚れたままになっている?)それすらも把握してないぐらい」

■電子レンジ庫内の清掃を手軽に…専用のキットが便利

 電子レンジの掃除はおざなりになりがち。掃除を怠りこびりついた汚れは簡単には落ちません。

 そうした汚れには家電量販店やホームセンターなどで売られている電子レンジ専用の掃除キットが便利です。

エディオン名古屋本店・大宮さん:
「電子レンジで温めるだけで、簡単に汚れが落とせるようになるシートをご案内しています」

 店頭にあったのは電子レンジ専用のお掃除シート。レンジで30秒ほど温めて使います。

シートに含まれた汚れを落とす成分が蒸気となり、庫内に広がります。

エディオン 大宮さん:
「あとはこのまま拭き掃除をするだけで、蒸気で汚れがゆるんでいるので簡単に汚れが落ちるようになります」

 頑固な汚れが落ちやすくなり、シートで簡単に拭き取ることができます。

 電子レンジの発火…便利な家電製品も使い方を間違えれば、思わぬトラブルの原因になりかねません。日ごろの手入れを怠ることなく安全に使うことを心がけたいものです。

 国民生活センターでは、万が一庫内で発煙・発火した時は動作を停止して電源プラグを抜き、火の勢いが増す可能性があるため扉は開けないように指導しています。