新型コロナウイルスによる肺炎の拡大で、東海地方の複数の大学で中国への留学を中止させるなどの対応が相次いでいます。

 愛知県長久手市の愛知県立大学では、中国学科の学生7人が2月下旬から中国に短期留学する予定でしたが、
上海の大学から中止したいと連絡があったということです。

来月以降の長期留学の予定者4人についても渡航の延期を検討しています。

 名古屋大学では海外から留学生29人を招いて日本文化を学んでもらうプログラムを2月6日から予定していましたが参加者の半分以上が武漢市を含む中国人で、複数の学生が同じ部屋に宿泊することから中止を決めました。

 南山大学は、感染症危険情報が出されている地域への不要不急の渡航はやめるよう、ホームページで注意喚起しています。

 愛知大学は、現代中国学部の学生が春に4か月間、中国の天津市へ留学する予定ですが延期を検討しています。

 名古屋市教委では、2月3日から中国・広西チワン族自治区の中学1年生約50人が名古屋市の中学校を訪問する予定でしたが、中国側からキャンセルの連絡があったということです。

 また三重県の皇学館大学では、来月16日から3人の学生が上海の大学で語学研修をする予定でしたが、中止を決めています。