新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。東海地方でも、週末新たに60代の夫婦と妻の知人の合わせて3人の感染が確認され、不安が広がっています。

 17日朝の名古屋駅前。先週にも増して、マスクを着ける人の姿が目立ちました。そのマスク越しに聞こえてくるのは不安の声。

街の男性:
「地元についにきたかという気持ちはありますね」

新幹線の利用客:
「(Q.新幹線の車内でもマスク姿の方は多かった?)結構多かったです。8~9割は皆さんマスクしてました」

街の女性:
「どうやって予防するのかっていうのが…怖いですね。旅行とか遊びに行くのとかはやめてますね」


 また3歳と8か月の子どもを持つ夫婦は…。

街の夫婦:
「上の子はなんとかマスクはできるんですけど、下の子はやっぱりできないので。どうしようもないですよね、正直な話ね。携帯用がもう売り切れてしまって、(消毒液を)ボトルで持ってるんですよ」

 名古屋では、ハワイへ旅行に出かけていた60代の夫婦が新型コロナウイルスに感染していたことが2月14日と15日に相次いで確認され、現在それぞれ別の病院に入院しています。

 さらに16日、この妻と接触があった愛知県尾張地方の60代の男性も感染が判明しました。

 新型コロナウイルスが身近に迫り、名古屋市中区の保健センターの相談窓口には問い合わせが相次いでいます。

中保健センター 日高課長:
「自分が新型コロナではないのか不安なので、どうしたらいいのかというご相談が多いと思います」

 こうした声を受けて、名古屋市の河村市長は…。

河村市長:
「本日よりオンコールによる、24時間体制といたします。ぜひ利用してください」


 名古屋市は電話相談を24時間受け付けることにしました。夜間は一旦、中保健センターが引き受け、その後、各区の保健センターの担当者が相談者に折り返し連絡します。

 国が示した受診の目安では「風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日間以上続く」「強いだるさや息苦しさがある」などの症状がある人は相談するよう呼び掛けています。

 忍び寄る見えない脅威。週末、多くの人が集まる大須商店街も対策に追われていました。

せんべい店の店員:
「店頭に立つとやっぱり(感染が)心配だもんだから、私もここに消毒の液を置いて、おつり出すのにもちゃんと消毒しています」

 不特定多数の客を相手にする商売、気を使っています。ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響は感じているそうで…。

せんべい店の店員:
「先々週の感じからいけば、ほとんどもうお客さんは少ないです。年配の方がうちら多いもんだから、やっぱし息子さんたちが『出てっちゃいかん』と言われると思うんですよ。だからお客さんは少ない」


 別の店でも…。

唐揚げ店の店員:
「ちょっと(お客さんは)減ってきてますね。感染の威力というのはすごいなと思いました。いつまで続くんだろうっていうのは、やっぱり不安ですよね」

 名古屋市は17日、新型コロナウイルスの影響を受ける中小企業の、資金繰りを支援するための融資制度を拡充することを明らかにしています。