2月28日の政府の学校休校要請を受けて、東海地方も週末の様子がそれまでとは一変しました。

 公共施設で営業を縮小したり、民間施設では休業したりするところも…。感染防止のために人々が“出控えた”週末の東海地方を取材しました。


(リポート)
「中京競馬場では観客がいない中、レースが行われています」

 観客がいない中で開催された競馬。

さらに…週末で賑わうはずのレゴランドは臨時休園。人の姿が消えました。

 政府が小中高校の休校を要請して一気に広がった、警戒ムード。東海地方の観光地やレジャー施設では先週末から臨時休業などが相次ぎました。

 影響はすでに外国人観光客が減り、ただでさえ人が少ない名古屋城でも…。

(リポート)
「普段は雨戸が閉まっているんですが、中に入れないということもあり、雨戸が開かれていまして外から中の様子が見えるようになっています」

 2月29日から本丸御殿や西南隅櫓など屋内施設への入場を取りやめました。

代わりに普段、閉められている本丸御殿の雨戸を開け中が見えるようにしました。

観光客をもてなす武将隊もマスク姿で…。

武将隊の家康(マスク着用):
「手洗いやうがいや殺菌消毒。そのようなしかるべきことを一つ一つ皆がやると良い」


 影響は、子どもたちで賑わうはずの動物園にも。

名古屋市千種区の東山動植物園では、世界のメダカ館などの屋内施設を閉館して営業しました。

男性:
「いつもここに来るんですけど、閉まっていて残念ですね。しょうがないですよね…」


 屋内施設での感染を警戒する動きは名古屋の子育て支援センターでも。

無料で親子が一緒に遊べる施設ですが、2月中ごろから利用客が激減し、28日からは約半数まで減少…。2日から1か月休業することになりました。

 営業は普段通りでも「不要不急の外出」を控える人が増え、人の姿が減ったのは名古屋・栄の商業施設です。

(リポート)
「栄のドン・キホーテ前です。いつもは観光客や待ち合わせで人があふれていますが、今日は人がまばらで店の中も閑散としているようです」

 外国人観光客に加え、国内の買い物客の姿もまばらになっていました。

 一方で、いつも通りに賑わっていたのが名古屋市中区の大須商店街。

普段の休日ほどではないものの多くの人が訪れていました。そのワケは…。

大須を訪れた人:
「今日出かけるとき迷ったよね。映画かカラオケか、行こうと思ってたんだけど…。外なら(いいかなと思った)」


 人が密集する屋内を避け、せめてもの気分転換にと商店街に出かけた人も…。

 さらに、屋外のイベントは開催に踏み切ったところも。愛・地球博記念公園で開かれたコスプレやアイドルのライブイベント。

イベントでは参加者にマスクの着用を呼び掛けたほか、更衣室では人数を制限して換気するなど対策をとっていました。

来場者:
「室内でかたまるわけではないじゃないですか。自分たちでできる限りの防御ができれば、いいかなと」

別の来場者:
「ほかのイベントは中止が多くて、なかなか参加できなくて。ここは対策がしっかりしていたので参加しても大丈夫かなと。更衣室の分け方とか、何人までで終わったら違う更衣室に変えるとか」


 新型コロナウイルスへの警戒ムードが一気に変わった週末の日本列島。影響はしばらく続くことになりそうです。