新型コロナウイルスの影響で、ほとんどの学校がすでに休校措置をとる中、三重県四日市市の公立の小中学校は5日から臨時休校となり、4日が最後の登校となりました。

 豪華な給食にお別れ会、小学校生活最後の日に6年生の児童は何を思うのでしょうか。

 四日市市東坂部町の三重小学校。5日からの臨時休校を前に最後の登校です。

担任(ホームルーム):
「(児童らに…)本当でいくと卒業まで12日。ところがね、何度も言っているように今日が実際は最後の1日になります」

 新型コロナウイルスの影響で、ほとんどの学校がすでに休校措置をとる中、四日市市では学童保育の人員確保などの準備期間が必要として、臨時休校の開始を3日遅らせていました。

三重小学校・田中重行校長:
「この3日間でできる限りのことができましたし、どういうふうに過ごすか考える余裕が少しできましたので、準備としては短かったんですけども、それなりにできたかなと思っております」


 6年生の教室。子供たちが作った卒業式の日までの日めくりカレンダーです。

<書かれたメッセージ>
「卒業まで12日…1日1日を大切にしてみんなと仲良くしていこう」

 毎日、その日を担当する児童が、メッセージを書きました。

女子児童:
「あと2週間今の仲間たちと過ごす予定だったので、こういう形で小学校生活が終わってしまうのはとてもさみしいです」

男子児童:
「もっとみんなのやつも見たかったし、一日一日を過ごしていきたかったけど、こういう形になってしまったのは残念です」


 めくられることが無くなった、明日からのメッセージは、先生が代表して読み上げ、児童らに返却しました。

 四日市市内の小学校では、卒業前の最後の給食は、全クラスの6年生、それにお世話になった先生たちが体育館に集まって食べる「祝膳会」が習わしです。

 献立はいつもより豪華ですが、今年はウイルス対策で、それぞれの教室で食べることになりました。

Q.先生との思い出は?

児童:
「(授業は)話があると、そこからどんどん話がつながっちゃって、何の話しとったんやっけ?ってなる(笑)」

別の児童:
「大勢でガヤガヤして食べたかったんですけど、コロナウイルスがあったのでしょうがないと思います」

また別の児童:
「(給食は)めっちゃ豪華です。あと12日間食べられた給食が今日で最後なのは、ちょっと寂しいです」

 最後に、1つでもたくさんの思い出を作ろうと、みんなから先生へ、感謝の気持ちを伝えることにしました。

手紙を読む児童:
「先生、1年間ありがとうございました。先生とみんなと過ごした1年間はとても楽しい日々でした。先生もこのクラスを卒業ですね。卒業してもお体に気を付けてください」

担任教師:
「本当に涙が出るくらいうれしいです。この子たちとも3年一緒に過ごしてきたんで、今日が最後のお別れだと思うと、本当に胸が詰まる思いです。ありがとうございました」

 突然の休校でいつもとは違う形で小学校生活の終わりを迎えた子どもたち。顔を合わせるのは19日に予定される卒業式当日です。