24日、ジャイアンツとの練習試合に臨んだドラゴンズ。響いてくるのは、やはり選手の拍手だけ。本来なら、24日が『ホーム開幕戦』でしたが、新型コロナの影響で開幕は延期。無観客での練習試合が続いています。

中日・与田監督:
「ファンの方がいない試合はこんなに寂しいものだと感じたことがなかったので、その日(開幕)を待ち望むだけ」


 23日、4月24日の開幕を目指すことが発表されたプロ野球。しかし、開幕の延期や無観客試合による影響はナゴヤドームの周辺にも…。

(リポート)
「本来ならナゴヤドーム開幕戦で多くのファンの姿で賑わうはずですが、人の姿はなく少し寂しい感じです」

駐車場の業者:
「(普段なら)野球が始まる時間から30分前後くらいに埋まる事が多い」


 ナゴヤドームのすぐ近くの駐車場。本来なら24日、100台分のスペースが満車となるはずでしたが、利用はわずか数台です。

同・業者:
「売り上げはゼロです。致し方ないよね、みんな一緒ですもん。自分だけ沈んでいてもしょうがない」


 そして、スポーツ新聞を寂し気に眺めているのは、元中日ドラゴンズの投手山田喜久夫さん。「一日でも早くファンに感動を与えるプレーを見せてほしい」と話します。

 現在はわらび餅の店を経営しています。

試合の日にはナゴヤドームでも販売していますが、今年は注文がないままです。

 そんな中、ドラゴンズファンが集う中国料理店では…。

店の担当者:
「皆さんと一緒に応援しようということで、応援企画としてやらせてもらっているんですけど。ドリンク一杯無料というのをやらせてもらってるんです」

 長年続けているこの企画も今シーズンはまだ実現しないままですが、その分、開幕後の盛り上がりに期待しているといいます。

同・担当者:
「開幕したら、ぜひお客様と一緒に盛り上がりたいんですけど…」


 幻のホーム開幕戦となったきょうのジャイアンツ戦。ドラゴンズは先制するも、5回に先発・吉見投手が4点を失うなどし、5対1で敗れました。

 ファンと一緒に盛り上がるため、開幕に向け選手たちも万全の準備を整えます。

巨人・原監督:
「ファンの皆さんとともに開幕できるという喜びを持ちながら、一日一日できることをしっかりやって開幕したい」

中日・与田監督:
「常にファンがどういう気持ちでいるかと考えながら、日々練習に取り組んでいます。その日(開幕)がくるまで、楽しみに待っていただきたい」