5月10日は母の日です。花の業界では、5月いっぱいを「母の月に」と呼びかけています。新型コロナウイルスの影響で花の需要が落ち込む中、日本有数の花の産地、愛知県田原市では生産者を守るための取り組みが行われています。

 母の日の定番、カーネーションや色とりどりのバラ。全国屈指の花の産地、愛知県田原市では、今まさに花盛り。

母の日のプレゼントとしても人気が高い、アジサイを育てている岡田さんに話を聞きました。

アジサイ農家の岡田さん:
「(魅力は)やっぱり鮮やかな色合いですかね。可愛らしい花だと思うので。お気に入りの色や形を探してもらって、お母さんやご自分へのプレゼントにしていただければ、うれしいなと思います」


 実は岡田さんのアジサイ、注文のキャンセルが相次いでいます。新型コロナウイルスの影響で、今、花の消費が大きく落ち込んでいます。田原市では廃業の危機を迎えている生産者も。

そんな中、地元の道の駅である取り組みが…。

 アジサイ、カーネーション、ガーベラ…地元の生産者から集めた花です。その花を道の駅のオンラインショップを使ってネット販売しています。

 価格は通常の3割から6割引。

カーネーションは20本で2200円。

ガーベラは30本で2000円。

アジサイは一鉢(5号鉢)1850円の特別価格です。

(※花の価格は時価です)

めっくんはうすの駅長:
「お花屋さんに行きたくても行けない。営業したくても営業できないお花屋さんもございます。どうにか田原の新鮮で、すごいとてもキレイな花を、家庭でどうにか楽しんでもらいたいと思いまして、インターネットで販売をさせていただいております」

 日本一の花、笑顔を作っています。4月から始めたネット販売は大好評。今、出荷のピークを迎え、生産者の皆さんも手伝っています。

めっくんはうすの駅長:
「(お客さんから)『コロナに負けず頑張ってね』とか『田原市の出身です。どうにか協力したいから注文しました』とか、本当に嬉しいメッセージをいただいています。かなり励まされています」

 一方、名古屋市内の花屋さんでは『魔法の花瓶』と名付けた花のサブスクリプションサービスが人気を呼んでいます。

 サブスクリプションとは定額サービスのこと。料金は3か月で3300円。指定された花瓶を店に持っていけば、何度でも新しい花に交換してもらえます。

 定額料金のため、花は飾り放題。毎日通う人もいるそうです。

利用客:
「毎日来ているので、昨日と相性がいいものを。2~3日分集めて生け直しして、組み合わせを替えて…」

別の利用客:
「家の中がお花で一杯になりました。ホントにお得ですし、気に入っています」


 プレゼント用として、花束と花瓶のセットも販売中。3回分の花を宅配してもられるチケットが付いています。

美里花き流通グループの櫛田社長:
「(花は)日常的でないと思っている方が多いような気がするんですけども、お料理のプラス一品とかですね、普段使いで飾っていただきたいなと。これを機に手の届くところで毎日眺めてもらって。小さい贅沢というか」


 こんな時だからこそ、花を。最後に日本一の産地、愛知県田原市の花を、花言葉とともにご覧ください。

 西洋菊ともいわれるマムの花言葉は「高貴」。田原市は日本一の菊の生産地です。

 ダリアの花言葉は「華麗」、「気品」

 アジサイの花言葉は「移り気」、そして「辛抱強さ」です。

アジサイ農家の岡田さん:
「お花っていうのは心の栄養だと思っているので。家の中を、明るい雰囲気にしてもらえたらいいなと思います」


そして、カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」

 5月10日は「母の日」です。花束を君に!。