外出自粛で自宅にいながら楽しむことができるものが人気です。「巣ごもり消費」という言葉も誕生しましたが、その一つとして今、ミシンが売れています。

 なかなか手に入らない「マスク」を自作しようとして購入する人が増えているようです。

 名古屋市に本社を置くブラザー工業。11日に行われた決算会見で…。

ブラザー工業 佐々木一郎社長:
「家庭ミシンを中心とする事業でございますが、低価格機が、非常に需要が高まっているということがございます」


 4月のミシンの受注台数が、去年の同じ時期と比べて、5割以上増えたということです。

売れ行き好調のミシン。名古屋の大手手芸チェーンを訪ねました。

 例年だと、入学シーズン前を除きあまりミシンの需要は高くないといいますが…。

ユザワヤ名古屋栄店の店長:
「緊急事態宣言が出た4月初めから、ミシンの需要が急激に伸びました」

 普段の倍以上と、確かによく売れているようです。ミシンを購入した人が縫っているのは「マスク」です。

 慢性的なマスク不足に加え「おうち時間」が増えてゆとりができたため、ミシンで布マスクを手作りする人が増えているそうです。

ブラザーがホームページに載せているマスクの型紙の閲覧数は、なんと500倍に急増。

SNSでも、自作のマスクを紹介するなど様々な投稿が見られます。

 ちなみに、手作りマスクにおすすめの機種を、お店の人に聞いてみると…。

ユザワヤ名古屋栄店の店長:
「初心者の方が買いやすい2万円台の低単価のミシン、3万円台くらいのお値打ち機種で在庫もストックしております。(ミシンは)一生モノになりますので、お客様が何をつくりたいかを質問して、それにあわせたミシンを提供できるように努力しております」

 マスク以外にも巾着作りなど、「おうち時間」を楽しく過ごすのに役立つミシン。この人気はしばらく続きそうです。