感染拡大が徐々に落ち着きを見せる中、制限を緩和する動きが出始めています。臨時休園していた愛知県豊橋市の動植物園「のんほいパーク」は、12日から、市内に住む小学生までの子どもなど限定で、無料開放しました。

 体長6メートルの大きなアジアゾウに、群れで泳ぐかわいらしいフンボルトペンギン。

 4月14日から臨時休園が続いていた、豊橋市の「のんほいパーク」。12日から、市内に住む小学生までとその保護者らに限って無料開放されました。

小学3年生の男の子:
「サイとか、レッサーパンダとか(見たい)。(父親:レッサーパンダいるの?)いるよ、新しく来た」

保護者:
「コロナになってから子どもがストレスいっぱいなので、開放になったのでありがたくて、遊びに来ました」


 無料開放はされても、徹底した新型コロナ対策が前提です。

(リポート)
「入り口はいると、動物園らしくライオン(のイラスト)を使って『2mの間隔を開けてください』と呼び掛けています。そして、こちらで消毒をして園内に入ります」

 園内では、対面にならないように一方通行。そして、2時間以内と短めの滞在を呼びかています。また、屋内施設は閉鎖されていて、まだ一部の動物しか見ることができません。

(リポート)
「入場は小学生以下のお子さんやその引率者らに限定されているため、かなり園内は空いていて、しっかりと間隔が取られているように見えます」

 少しひっそりとした様子の園内。東海3県でここでしかみられないという人気のレッサーパンダも、休みが続いたせいか、なかなか外に出てきません。

 ところがその時!メスのレッサーパンダ「リーファ」が、ひょっこり姿を見せました。

女の子:
「ほらほらほら!撮れた撮れた!」


 久しぶりの動物園に喜ぶ子供たち。

 一方、保護者の中には、正直、来るかどうか迷ったという人もいました。

保護者:
「駐車場も止められないかなとか、人混みが多かったら帰ろうかなという思いはあったんですけど。そうでもなく、楽しく散歩して」


別の保護者:
「(ホームページに)『安全を配慮された上で』と記載があったので。多少緊張感ある中ですけど、だいぶ空いていますので、来れてよかったのかなと」

のんほいパークの瀧川公園長:
「普段からいろんな方が、この動物園でストレスを軽減したりとか、癒しをもらっているとか、そういったことをされていましたので。できる範囲でこういった機会を設けてあげるのが、非常に大切なことかなと思います」

 のんほいパークは無料開放を当面の間、続けていくということです。