将棋の藤井聡太棋聖は、史上最年少での二冠獲得をかけて19日から王位戦第四局に臨みます。決戦の舞台は九州・福岡。藤井棋聖とのゆかりは…。
18日、福岡に入った藤井棋聖。午後3時ごろ、19日の王位戦第四局の会場で検分に臨みました。

検分とは、対局会場の環境を事前に確認する作業です。19日の対局で使用する駒や照明を確認しました。

実は藤井棋聖2年前、福岡で…。

当時15歳の藤井棋聖:
「皆さま、はじめまして。藤井聡太です。私は福岡に来るのは初めてなのですけれども、今日は九州の皆さまの前で良いところが見せられるように、頑張りたいと思っております」

福岡で行われた将棋のイベント。藤井聡太棋聖は、当時15歳。地元の子供たちとの記念写真や、大勢のファンの前で地元の若手棋士と対局をしました。

当時15歳の藤井棋聖:
「九州の皆さまに見ていただいている中で、積極的に踏み込む内容の将棋を指せたのは、良かったというふうに思っています。これからも公式戦などをご観戦いただければ幸いです。本日はお越しくださり、ありがとうございました」

2度目は去年8月。公式戦で初めて和服を着たのは、実は福岡でした。

当時17歳の藤井棋聖:
「福岡に来るのは今回で2回目ですけど、きのう福岡のおいしい食べ物をたくさん頂くことが出来ましたので、その力で頑張りたいなと思います」
と、福岡のファンの心をぎゅっと掴んだ藤井棋聖。この対局で、初めての封じ手も経験しました。

そしてタイトルホルダーとなって3度目の福岡。今回の対局について博多の人は…。

地元の男性:
「福岡にわざわざ来てくれて対局してくれるので、いつも以上に結果は気になりますね」
地元の女性:
「見れるものなら見てみたいなって思います。何食べるのかなですよね。(Q.何を食べてほしい?)ラーメンとかもつ鍋とかですかね。スタミナつけてほしい、暑いですけどね」
福岡といえば、初代藩主、黒田長政は織田、豊臣、徳川と三英傑に仕えた東海地方ゆかりの武将。そして、今回対局が行われるのは、かつて福岡城の外堀だった大濠公園の能楽堂です。

(リポート)
「ここが今、まさに準備が行われている対局会場です。入った途端、ヒノキの香りがして荘厳な雰囲気です」

藤井棋聖18才。めざすは史上最年少の二冠獲得。運命の対局は19日午前9時に始まります。