8月11日、名古屋市北区で住宅の駐車場から高級車・レクサスが盗まれました。犯人グループが盗むのにかかった時間はわずか6分。その犯行の様子を防犯カメラが捉えていました。

 名古屋市北区の住宅に取り付けられた防犯カメラの映像。8月11日午前2時前、道路に現れた白いセダン。通り過ぎたかと思いきや、バックして停車します。

車から降りてきたのは、フードを被りマスクをした2人の男。

駐車場に停められた乗用車の運転席付近を懐中電灯で照らすと、車を削るような音が…。ドリルを使っているのでしょうか。

近くを通るバイクの音に慌てたのか、一気に車体に押し込むような動きを続けます。警戒しているのか、その後もキョロキョロと周囲を見渡し、防犯カメラの方を何度も確認する素振りも…。

そして、わずか4分後。車のドアが開きました。

さらに、車内に体を突っ込みなにやら作業を続けると、1分も経たないうちにエンジンが起動。

男たちはそのままこの車に乗り込み、北の方角へ逃走。わずか6分間の犯行でした。

レクサスを盗まれた男性:
「腹が立ってですね、人が大切にしているものをパクりやがって」

男性が盗まれたのはレクサス、およそ400万円で去年11月に購入したばかりでした。

現場に残されていたのは、「鉄くず」のような残骸。運転席側のドアを、ドリルで削ったとみられています。

男性:
「ガッカリよりも、腹が立って腹が立って。なんで俺だけ2回も、1年でやられるかなと思って」


実はこの男性、窃盗の被害にあったのはこれが2回目。去年8月には空き巣の被害に遭い、ブランドバッグや高級時計などおよそ370万円相当が盗まれました。

防犯カメラを3つも設置して対策をしていましたが、犯行を防ぐことはできませんでした。

男性:
「とにかくドライブが好きだったものですから。暇を見つけてはどこかにドライブに。まだ5000キロも乗ってないです、買ってから」


防犯カメラがとらえた、わずか6分の犯行。

男性は警察に被害届を提出。警察は自動車窃盗グループによる犯行とみて、捜査を進めています。