「特殊詐欺のメンバーの募集」が疑われるツイッターへの投稿に対し、愛知県警が1年前から警告文を返信する取り組みを続けたところ、メッセージやアカウントの8割が削除されました。

<実際にあったツイッターの書き込み>
「初心者大歓迎です! #裏仕事 #闇仕事 #受け #出し」


 これはツイッターに投稿された、特殊詐欺のメンバーを募集するとみられる内容です。

去年8月からこうした書き込みに対して、愛知県警は、「STOP!特殊詐欺」「あなたの人生を台無しにします」などと直接、警告メッセージを返信し、注意を呼びかける取り組みを全国に先駆けて始めていました。

今年7月末までの1年間で警告したコメントの数は2202件に上り、このうちおよそ8割のメッセージやアカウントが削除されたということです。

 また、愛知県警が特殊詐欺の受け子など今年5月末までに検挙した60人のうち、半分近くの27人がSNSをきっかけに犯行に関わったことが分かり、特殊詐欺の実行犯を集めるのにSNSが悪用されている実態が浮き彫りになりました。

愛知県警によりますと、投稿者はツイッターで反応があった人と連絡をとったあと、海外のアプリに誘導するケースが相次いでいるといいます。

海外の一部のアプリでは、一定期間が過ぎるとアカウントやメッセージが自動的に削除されるということです。

愛知県警生活安全総務課・木村紀夫次長は「コロナ禍でバイトがなかなかできない状況でも安易にツイッターの書き込みに乗らないように。これらは犯罪なので絶対に加担しないようにしてほしい」と注意を呼びかけています。

※画像はいずれも愛知県警提供