この夏は新型コロナウイルスの影響で、各地でお祭りが中止になるなど寂しい日本の夏になっていますが、集客に苦しむ名古屋のホテルが、感染防止に配慮しながら日本の夏を楽しんでもらおうと、ある企画を立てました。

 夜空に打ちあがる大輪の花火。

それを見上げる人々。

花火大会の会場かと思いきや、天井にはシャンデリア。実はここ、ホテルの宴会場です。

 8月14日、名古屋市中村区の名古屋マリオットアソシアホテルで開かれた夏祭り。

プロジェクションマッピングを使った「バーチャル花火大会」。高さ8メートルもある宴会場の壁や天井に、各地で行われた去年の花火大会の様子が映し出されました。

女の子:
「花火きれいだった」


来場した女性:
「すごくよかったです。もともとスクリーンかと思っていたんですけど、会場全体が花火いっぱいだったので、想像をはるかに超えるスケールだった」


別の女性:
「涼しく室内で快適に花火が見られるなんて」

 夏祭りといえば、これだけではありません。

宴会場横のロビーにはお馴染みの射的や輪投げなど、縁日のコーナーも設けられ、子どもたちは小さな夏気分を味わっていました。

 このホテルでの夏祭り、コロナの影響で様々なイベントが中止に追い込まれる中で、総支配人自らが発案しました。

名古屋マリオットアソシアホテルの松任総支配人:
「ことごとくイベントが中止になりまして、なんとか夏に何かできないかと思って考えたときに花火だったんですね。地元の皆さん、東海エリアの皆さんに楽しんでいただけるかなと」

 ホテルの夏祭りは、もちろん食事も充実。

 中華の料理長が作る焼きそばや、かき氷も小さな傘をあしらったカラフルで可愛らしい逸品に。

来場した女性:
「ことごとく全国で夏祭りが中止になっていて、なかなか季節の移り変わりを感じることができないので、こういう機会があってすごくいいんじゃないかな」


別の女性:
「会場もいろいろ対策を取られているので、安心して楽しめていいなと」

コロナ禍だからこそ実現した、ホテルでの夏祭り。今年が初めての催しとなりましたが、来場者の評判も良く、来年以降も開催する予定だということです。