豚のマスコットでお馴染みの「矢場とん」。矢場とんといえば名古屋めしの代表格「味噌カツ」が有名ですが、16日名古屋にオープンした「昔の矢場とん」には、味噌カツがありません。その理由を取材しました。

 名古屋市中区、大須観音のすぐ隣に16日にオープンした、その名も『昔の矢場とん』。壁にはかつての外観の写真が…。この店舗は昭和22年の創業当時をイメージして作られています。

 おなじみのマスコット・ぶーちゃんもよく見ると、元祖は今と比べると微妙に違うのがわかります。

 そして肝心の料理も違いがありました、味噌カツを扱っていないそうです。

矢場とんの鈴木社長:
「昔はもっと『矢場とん』というのは大衆食堂だったので、串カツもあれば、メンチカツ、アジフライ、それこそ味噌おでんもありましたし」

 昭和22年に小さな屋台からスタートした「矢場とん」。

 当時は、串カツやおでんが看板メニューだったそうです。

 味噌カツも提供していましたが、当時はあくまでも数あるメニューの一つ。今回の『昔の矢場とん』では創業時の主力メニューをメインに据えたため、味噌カツがありません。

 しかし、そこは「矢場とん」。甘辛味噌仕立てのおでんやロース串カツなど、味噌ダレを味わうこともできます。

Q.コロナの時代に新しい店舗をオープンされたのは?

鈴木社長:
「別にコロナだからではなくて、その前からこういうお店をずっとやりたかったんですけど、なかなか表現できなかった。常に原点を考えていれば、必ず良い方向にいくんじゃないのかな」