名鉄の創業以来の歴史を集めた岐阜県可児市の「名鉄資料館」が、今年一杯で閉館します。この資料館、ちょっとマニアックで渋い展示が人気で、今全国の鉄道ファンが殺到しています。

 懐かしい駅看板に、鉄道マンの制服。

 東洋一の豪華列車・パノラマカーの運転席も。

 岐阜県可児市にある「名鉄資料館」。

 創業当時から実際に使われていた切符や看板、機器類などおよそ3万5000点が展示されています。

北名古屋市から来た男性:
「小さいころ、おじいちゃん家にパノラマカーに乗って行っていた」

名古屋鉄道広報:
「資料館の閉館を発表させていただいて以降、われわれの想像以上のスピードで、ご用意した予約の枠が満席となっております。たくさんの方にご来館いただいて、本当にありがたいなと思っております」

 1994年にオープンした「名鉄資料館」。施設の老朽化による閉館が伝えられると、連日全国からファンが殺到。事前予約制ですが、予約が取れないほどの人気ぶりです。

大阪から来た男性:
「遠かったですけど、運転席に座ったり、貴重な資料とかを見てみたいなと思いまして。来たかいがありました。これがなくなってしまうと思うと惜しいですね」

 実はこの名鉄資料館、マニアックで渋い展示内容に鉄道ファンが虜に。

 パノラマカーに付いていたフェニックスのエンブレム。記念列車の看板は「がんばれドラゴンズ!」「オグリキャップ里帰り記念」「シャ乱Q号」。

 さらに列車の上に取り付けられたパンタグラフや、運転指令室で使っていた列車の制御盤。駅員が使っていた出札箱なども…。

名古屋市内の大学生:
「この地域の鉄道が好きで、東京からこっちに移り住んだので。(家族にもいろいろ)言われたんですけど、仕方ないかという感じで、親に感謝です。面白いなと思いますし、ぜひ残してほしいと思いますね」

 閉館は12月25日。展示品は倉庫で保管されますが、今後の公開は検討中ということです。

※12月3日現在、事前予約の枠は満席で、キャンセル待ちの状態です。