愛知県と岐阜県への、国の緊急事態宣言が13日にも発令される見通しとなりました。発令された場合、両県での生活はどう変わるのでしょうか。

【宣言発令の場合に両県で求められる内容(見込み)】

・不要不急の外出自粛、午後8時以降は徹底

・飲食店に対し午後8時までの時短営業が求められる

・テレワーク等を推奨し、目標は出勤の7割削減

・イベントは午後8時まで、5000人以下かつ収容率50%以下

 今回の宣言では学校の休校は求められず、高校・大学入試も予定通り行われる見通しです。

 飲食店の時短要請について、これまでは酒類を提供する店が対象でしたが、今回の緊急事態宣言では全ての飲食店が対象になり、営業できる時間もさらに短くなります。

 愛知県では県独自で求めている「午後9時」が「午後8時」まで、酒類の提供は午後7時までとなります。

 そして岐阜県は、すでに県独自で出している「非常事態宣言」が延長されたことに合わせ、12日から午後8時までの時短要請が始まります。

 店舗への協力金は、愛知県は現在の1日4万円から6万円に引き上げられます。岐阜県は6万円に引き上げる方向で調整しています。

 もう一つ、大きく変わるのが『要請に応じない店の店名公表』。法律に基づいて、時短要請に応じない店舗が公表されることになります。

 様々な制約が強まる一方で、どうなったら解除されるのかについて、国は警戒レベルの指標がステージ4からステージ3になることを一つの指標としてあげています。

 まず病床使用率は50%を下回るとステージ3。愛知県は63.2%、岐阜・三重も60%超える高い水準です。大きく下げなければ宣言解除の水準に届かないということになります。

 これを減らすためには、1週間の新規感染者数を減らさなければならず、人口10万人あたりの数が25人未満になるとステージ3です。愛知は現在10万人あたり31.4人、岐阜は29.85人なのでステージ4を上回っています。

 愛知の場合、1日の感染者が270人程度、岐阜は70人程度を下回る日が続かないといけないことになります。

 また、1週間の新規感染者がその前の1週間から何倍に増えたかという指標では、愛知は1.63倍、岐阜は1.39倍と、どちらも1を大きく上回っていて感染拡大傾向にあります。そして三重は2.42倍と油断できない状況となっています。