三重県四日市市出身のレスリングの向田真優選手は、引退した吉田沙保里さんの階級で、東京オリンピックへの出場を決めています。向田選手は金メダルに向け、練習場だけでなく自宅でもレスリング漬けの日々を送っています。

■五輪へ向けて“全集中”…最高のパートナーと生活を共にしながら金を目指す

 女子レスリング53キロ級の向田選手は、2020年の春、愛知・至学館大学を卒業。社会人となるタイミングで練習拠点を東京へ移しました。

 東京では、専属コーチで婚約者でもある志土地翔大さんと生活を共にしながら、オリンピックへの準備を進めています。

向田選手:
「オリンピックをやるという方向で動いていることも嬉しいですし、自分も明るく前向きに過ごせています」

 前向きに語る向田選手が、向き合う1台のカメラ…。日々の精神状態を表情から読み取り、解析してくれる「メンタルチェッカー」です。

 練習以外でも強力なサポートを受けて、今はオリンピックに向けてすべてを集中させています。

■勝ったら一生喜べるが負けたら…のしかかるプレッシャーに打ち勝つ準備

 吉田沙保里さんの後継者として、金メダル獲得の期待がかかる向田選手ですが、課題も…。

向田選手:
「いつも最後に逆転されることが多いので、その部分を今詰めてやっている」

 オリンピック出場を決めた後の2019年のアジア選手権も、決勝で逆転負けを喫しました。「最後に勝ち切る粘り」が向き合う課題です。

向田選手:
「いい時と悪い時の波があって。試合の時に最高の状態に持っていけるように今準備をしている」

 婚約者で専属コーチの志土地さんとの食事の時間も、レスリングの話題は尽きません。

 オリンピックの舞台について、向田選手は「そこで勝ったら一生喜べるが、負けたら一生後悔する。それを考えるだけで…」、金メダルが期待される階級なだけに、大きなプレッシャーがかかります。

 目標は、表彰台の頂上。向田選手の金メダルに向けての準備は着々と進んでいます。