現在、消費者庁が注意を呼びかけている「ワクチン詐欺」。不安をあおる言葉で詐欺を仕掛けてくる事例が1月から増えてきています。

 愛知県警への取材をもとに、どんな詐欺なのか具体的な事例を紹介します。

 1月17日、愛西市に住む80代の男性宅に「コロナワクチンを打つには予約が必要」「予約金を払ってください」と電話がありました。男性はすぐに電話を切ったため被害はありませんでした。

 また、名古屋市中川区の50代の女性の携帯電話に、名古屋市保健所を騙り「優先的に接種ができる」「予約金を10万円用意してほしい」という趣旨の電話がありました。

 この女性も「おかしい」と思い電話を切ったため被害はありませんでしたが、ほかにも安城市や稲沢市で同様の電話が確認されています。

 確認されている手口は、「電話で保健所や役所を名乗る」ことから始まり、誘い文句は「ワクチンを優先的に接種できるのでお金を用意してほしい」というものが多くなっています。

 警察に対策を聞いたところ、「知らない電話に出ない」「ワクチン接種でお金の話が出たらすぐ切る」としています。

 15日からコロナワクチン詐欺の消費者ホットラインが設置され、番号は『0120-797-188』。

 振込・入金などお金が絡む話が出たら一度冷静になり、警察や家族に相談するようにしてください。