名古屋市名東区の緑地公園で3月に入り、池に浮かんだ野良猫が次々と見つかっています。警察は何者かが殺した可能性があるとみて捜査に乗り出しました。

 名古屋市名東区の猪高緑地。

 水場もあり木や草が生い茂るこの場所には、いつからか多くの野良猫が住み着くようになりました。

 しかし、 緑地に住む野良猫の避妊や去勢手術などを行うボランティア団体のメンバーの女性が3月6日に見回り活動の最中、変わり果てた野良猫の姿を見つけました。

地域ねこと暮らす会・代表の女性:
「この森の中で生活している猫4匹です。浮いていました。ここらへんにひとつ、真ん中にひとつ、もう少し向こうの方にひとつ。泣けましたね。何のためにこの子は生まれてきたんだろうと思って。腹立ちました」

 その後も、野良猫の死骸は次々と見つかり、3月に入ってから10日までの間に見つかった死骸は、少なくとも10匹に上ります。

 去年12月に撮影された緑地公園の野良猫たち。人に慣れているのか、カメラを向けられても落ち葉の上でくつろいでいるように見えます。

 ところが最近では…。

近所の男性:
「最近見ませんわ」

別の男性:
「最近(猫が)少ないなとは思っていたんだけど、ここ2,3か月あんまり見ないもんね」


 野良猫たちは一体どこへ…。ボランティア団体の中でも、この変化は話題になっていたと言います。

代表の女性:
「(以前は私たちが)来たら猫がわっと寄ってきたんです。やっぱり2月くらいからおかしいねって、みんなバーッて寄ってきてたのに来なくなっちゃったねって」


 その後、池以外でも立て続けに見つかった野良猫の死骸。何者かが猫たちに手をかけたのか…。

 死骸のほとんどに目立った傷はなく、周辺には猫用のエサの袋が散乱していたといいます。

代表の女性:
「私のただの考えなんですけど、害のあるような食べ物を食べさせて、苦しんでいるところを(池に)投げたのかなって」

 警察は防犯カメラを設置するなどの対策に乗り出し、何者かが故意に猫を殺した可能性があるとみて、動物愛護法違反の疑いも視野に調べています。

※画像は視聴者撮影