東京五輪の聖火リレー。愛知県内での2日目は豊橋市からスタートしました。

 トップランナーを務めたのはフィギュアスケートの鈴木明子さん。

 颯爽と駆け抜けました。

鈴木さん:
「皆さんが手を振ってくださったり、拍手を送ってくださる中で走ってみて本当に胸が熱くなるというか、胸が一杯の気持ちです」

 5日に続き密を避けるよう呼びかけられる中、沿道には多くの人が集まり、マンションのベランダから見る人も…。

見学した子供:
「人生に一度見れるか、見れないかといわれる聖火リレーを見られてよかったなと思いました」

別の子供:
「オリンピックに出てみたいなと(思った)水泳で出てみたい」


 そして陸上競技場では当初1000人入る予定だった観客が300人に絞られた中、SKE48の元メンバーの松井玲奈さんも走りました。

 その後、聖火がやって来たのは…。

(リポート)
「聖火が今舟へと移されています。聖火が今、舟に無事に移されました」


 半田運河を舟で通る200メートルほどのコースです。

  舟の名は「ちんとろ舟」。地元の人が子供の舞を奉納する行事に江戸時代から使われています。

 船は伝統的に「女人禁制」。当初、聖火リレーも舟に乗り込むのは「男性のみ」の予定となっていましたが、聖火ランナーの男性1人と関係者の中に大人の女性1人と2人の女の子がいました。男女平等を掲げるオリンピックの精神にならい、伝統行事とは切り離し「ちんとろ舟」に女性が乗りました。

地元の人:
「伝統を引き継ぐためには(祭りの)決まりというのは大事かなと思いますけど、長年の歴史を引き継いでいくには、女性の方にも乗っていただくことは私はいいかなと思います」

別の人:
「今はね、世界的に男女平等なのでいいと思いますけどね」

 5日に瀬戸市から始まり、各地を回った愛知の聖火リレーですが、5日午後1時ごろ、名古屋・栄のオアシス21では多くの人が押し寄せました。

 また、午後8時前、名古屋の繁華街・大津通ではランナーの反対の車線は歩行者に開放され二重、三重の人垣が…。

 交差点も含め、完全な「密」状態となってしまいました。

 リレーには、元グランパスの楢崎正剛さんも。

 そして、午後8時過ぎの舞台は名古屋城。フィギュアスケートの村上佳菜子さんが聖火ランナーを務め、約3分半を走り抜きました。

村上佳菜子さん:
「私自身アスリートとしてオリンピックは本当に特別な大会の一つなので、東京で行われるオリンピックで何か携わることができて、聖火ランナーとして携わることができてすごく本当に幸せです」

 村上さんから、ノーベル物理学賞を受賞した名古屋大教授の天野浩さんへと繋がれ、無事にこの日の最終地点まで届けられました。天野さんは、共にノーベル物理学賞を受賞し、先日亡くなった赤崎勇教授への特別な思いも胸に走っていました。

天野浩さん:
「オリンピックは先生も喜んでおられたと思うんですね。今は天国で見て頂けているのかと思います」