岐阜県各務原市の高齢者施設で4月21日に1度目のワクチン接種を受けた86歳の入所者の女性が、本来は3週間間隔を空けることになっている2度目の接種を、3日後の24日に受けていたことを県は4月26日に発表しました。

 接種会場となっていた共有スペースに偶然その女性がいたことに加え、スタッフが予診票を先に集めてしまい、本人確認を怠ったことが原因ではないかということです。

 4月30日時点で女性には副反応などはないとのことです。

 このケースのように接種期間を十分に空けなかった場合、どのような影響が考えられるのか。感染症の専門家、愛知県がんセンター病院の伊東先生に伺いました。

 ファイザー社製のワクチンに関しては、1回目の接種で免疫効果を体に教え込み、2回目の接種で免疫効果を高めるという目的があります。ワクチンの効果を体に教え込むために必要な期間が21日ということです。

 ちょうど21日でなくても、前後4日程度は許容範囲だそうですが、今回のように短い期間で2回打った場合の影響について「治験をしていないため危険性は分からない。準備期間が短いことで、効果が弱まる可能性はある」ということでした。

 珍しいケースですが、ワクチン接種の間隔については注意が必要です。