新型コロナの影響で出掛けられなかったり、悩みを打ち明けられなかったりして、出産後に「うつ」になる女性が増加。5人に1人とも、10人に1人ともいわれています。

 そんな母親たちを歌と笑いで応援している「バブリーたまみ」さんが、人気を呼んでいます。

 自称・ママ界のエンターテイナー、バブリーたまみさん(32)。ど派手なメークに肩パット入りのバブル時代を思わせる衣装で笑いを誘います。

 一転、バラードでは…ママたちの目に大粒の涙も。「完璧じゃなくていい」全国の子育て中の母親に元気を届けています。

 バブリーたまみこと、箕輪珠実さん。

 東京在住で4歳と9カ月の息子のお母さんです。

 活動の原点は幼少期に…。

バブリーたまみさん:
「8歳の時に母親が失踪というか、いなくなってしまった。なんでいなくなったんだって、子供を捨ててと恨んでいたんです」


 その後、長男を出産した際、育児への重圧を感じ「産後うつ」と診断され、母親も当時悩んでいたのではないかと感じました。

バブリーたまみさん:
「自分が母親になった時に初めて、子供って愛おしくて可愛いものだから『なんで?』ということもありました。やっぱりそうじゃないことも。赤ちゃんを見ると吐き気がしたり、冷や汗が出たり、辛いじゃなくて怖い」

 そんな自分の経験を活かしながら、ママたちを応援する活動をスタート。緊急事態宣言中などはSNSでライブ配信、YouTubeでは動画再生回数600万越えも。

 まん延防止措置適用前の4月4日、コロナで中断していた名古屋での親子イベントを1年ぶりに開きました。

 感染予防に気を配り、窓を開けて換気。座るスペースも十分な間隔をとり、声を出さずに見てもらいました。

来場した母親:
「(コロナ禍で)誰ともつながりがなくて、しんどかった。その時にYouTubeでバブリーたまみさんのことを知って、いつも元気をもらっていたので」

<イベントでのバブリーたまみさん>
「ちょっとイライラしたり、産後すごく不安定だったりしたことを思い出した?人に言われて傷付いた言葉とかあったよね。『母乳が出てないんじゃないの?』とかさ、『あなたは抱っこの仕方が悪いわ』とかさ。一生懸命なだけなのに、周りはそうやって言ってくるの!」

 辛さも楽しさも分かち合って、ストレス発散。

<イベントでのバブリーたまみさん>
「この子の母親は私なの!私のやり方で育てるの!」


 頑張るママたちを思い、作詞した歌も…。

「いいんだよ、いいんだよ、比べないで、あなたはもう十分頑張っている。目の前にいる我が子の笑顔も泣き顔もすべて、ママのおかげなんだから。あなたらしいママであればいい」

来場した母親:
「(イベントに)来たのは初めてだったんですけど、ジーンと響くというか、元気をもらいました」

 バブリーたまみさんは「子供って本当にママが大好きだし、ママの笑顔が大好き。だからこそママが一番笑顔で元気で幸せになることが大事」と母親たちにメッセージを送ります。