新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、民間の「PCR検査センター」の利用が増えています。なぜ増えているのか、名古屋の施設を取材しました。

 名古屋市千種区宮根台にある、民間のPCR検査センター「東亜産業新型コロナPCR総合検査センター」。今年3月にオープン以降、利用者が急増しているといいます。

検査センターの担当者:
「こんなに増えると思わなかったです。5月1日から24時間体制になりまして」

 一日の利用者は、ゴールデンウィークに比べて倍以上の800人ほどにまで増えているといいます。

 美容・健康用品業者が運営し、無症状の人を対象にPCR検査を1回3千円で受けられます。

 窓口で受け取った専用のケースに唾液を入れて提出します。

 検査結果は早ければ3時間、遅くても24時間以内にメールで通知され、感染の疑いが「高リスク」か「低リスク」で判定されます。医療機関などのPCR検査に比べ、短時間で安く検査できます。

 実際に利用者に話を聞いてみました。

62歳の会社員男性:
「(仕事で)出入りしている所で、1人(感染者が)出たという連絡が入って。濃厚接触とかはしていないですけど、一応念のために」


54歳のパートの女性:
「息子が(コロナに)なって、一応(PCR検査を)受けて陰性だったんですけど、仕事に復帰しようと思って、職場に復帰するにあたってもう1回受けたほうがいいかなと。それ(PCR検査)をやってきたと言った方が、どちらとも気分的に良いかなと」


56歳の会社員男性:
「実家に帰りたくて、(親が)病院に入院しているので。帰るのに一応検査して、病院に行くのでそこでクラスターとかになると…。三重県熊野の方に明日行こうかなと」

 実家への帰省前や、職場や家族で感染者が出て心配という人が多いようです。

 なお「陰性」「陽性」が確定する検査ではないため、感染の疑いが「高リスク」と判定されたら、保健所などに相談してほしいとしています。