自宅で過ごす時間が多い中、自分で作ることができる「小さな日本庭園」が人気となっています。

 白い灯ろうに、黒い岩と、苔。まるで日本庭園のようですが、一辺が12センチほどの陶器に入っています。

 その名も「苔日和」、テーブルや窓際に置くなどして楽しめます。しかも、自分で作れるようにキットになっていました。

 キットの中身は、かわいい灯篭に、黒石、化粧砂、そしてスナゴケという本物の苔が用意されています。

 実際に作ってみると、わずか3分で黒の陶器に収まった日本庭園が出来上がりました。

 苔にスプレーで水を吹きかけると、乾燥して閉じていた葉が水分を吸って開きます。

 週に一度水を与えて、毎日、日光に2時間ほど当てれば、半年は持つそうです。

 手掛けるのは、愛知県瀬戸市にある「聖新陶芸」。

 社名の通りもともとは陶磁器を扱う会社でしたが、現在はこうした苔庭キットのほか、ハーブや野菜の栽培キットを中心に販売しています。

 苔庭キットは4年前から販売していますが、コロナ禍の巣ごもり需要で、2020年はオンラインショップで2019年の倍以上売れたということです。

 家にいる時間、小さな日本庭園で癒されるのもよさそうです。