愛知県では自動車盗難が多発しています。大切な愛車を守るために、できる対策を取材しました。

 ハンドルやシートが白く汚れた車。今年2月、愛知県一宮市の住宅から盗まれていた乗用車です。

 車内に飛び散っているのは消火剤。犯罪グループが移動手段として盗んだ車を乗り捨てる際、指紋などが検出されないよう、消火剤を撒いて証拠隠滅を図ることが多いといいます。

被害者の男性:
「自分の車とは信じがたい状態だったので。正直、自分が盗まれる被害に遭うなんて思っていなかったです」

 今年5月末までの時点で、自動車盗難がすでに281台と多発している愛知県。車種別でみると、今回被害に遭った「プリウス」は3番目に多い24台です。

 警察によりますと、ハイブリッド車のプリウスは走行音が静かで、所有台数も多く目立たないことから、犯罪グループの「足」として狙われるケースが多いといいます。

 大切な愛車を守るには、どのような対策をすればいいのでしょう。

愛知イエローハットの担当者:
「例えば、万が一何かでドアを開けられたとしても、音とかが出るのは(犯罪グループが)一番嫌う形になります」


 衝撃を感知したり無理にドアを開けたりすると、大きな音と光で警告する防犯システム。車の購入後でも、後付けで装備することができます。

 ホイールやハンドルをロックするといった複数の器具で、解除に時間がかかるような対策をとることも有効だといいます。

被害者の男性:
「僕自身(盗難)対策はしていなかったですね。もっと事前にやれたことはあったんじゃないかなと。残念でした」

愛知イエローハットの担当者:
「普段お使いの車がなくならないためにも、少しでも防犯対策の意識をしていただきたい」