5年後完成目指すダムの観光拠点に…新たな郷土館に道の駅機能をプラスし開業豊かな自然の恵みで高い満足度

7月 17日

　5月に愛知県設楽町に新たに「道の駅したら」がオープンしました。朝採れの新鮮な野菜や、豊かな自然を有する土地ならではの肉や魚、そして地元の酒蔵が実施する「酒造り体験」などたくさんの魅力が詰まっています。

■「いま採ってきたばかり」…地元の農家が採れたて野菜を並べる市場

　愛知県設楽町の国道257号線沿いに5月にオープンした「道の駅したら」。木材を全面に出した駅舎は、ぬくもりがあってオシャレです。

　その横には以前、新城市と設楽町を結んでいた列車の車両も置かれています。53年前まで実際に走っていた田口線の車両で、奥三河の歴史を語るものとして展示されています。車内に入ることもでき、ノスタルジックな気分に浸ることができます。

「道の駅したら」の3つの魅力をご紹介。1つ目は、この土地ならではの味が揃う市場です。特産品が揃う「清嶺市場」には、地元の朝採れの野菜がズラリ。

地元の農家の女性:
「いま採ってきた。（設楽町は）寒暖差があって、キャベツなどはとてもおいしいですね」

　その立地から朝晩の寒暖差が大きく、味の濃い野菜が採れると言います。この日は、大きなキャベツが1玉120円、レタスが1玉100円、いまが旬のハチクが3本で300円で販売されていました。

女性客:
「お野菜いっぱい買っちゃいました。すごくお値打ちで、新鮮でいいかな」

別の女性客:
「お野菜があればと思って、大きなキャベツを買いました。安いです」

■設楽町ならではの逸品…鹿モモ肉のさっぱりチャーシュー

　設楽町ならではの商品が、町内で捕った鹿の肉です。鹿のモモ肉で作った「鹿肉のチャーシュー」（500円）は、脂が少ない分さっぱりとしながらも、肉の旨味をしっかりと味わえる逸品です。

　売り場には、手書きのオリジナルレシピも置かれていました。

女性客:
「どう使っていいか分からないから（レシピが）ついていると、まずはそれを料理してみようと思う」

　設楽町産のお茶や菓子などの加工食品の中で、不動の一番人気が「純米生酒無濾過したら」（1760円）です。

　数量限定のため、入荷するたびにすぐ売り切れてしまう人気商品です。

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■オープンから15分で完売…1日5食限定奥三河の清流で育った絹姫サーモンのランチ

　2つめの魅力は地元の自慢の味を楽しめる、開放的なレストラン「清嶺食堂」です。

　独自に配合したスパイスと、設楽町で採れたトマトをたっぷり使った「スパイシートマトカレー」（850円）や…。

　鹿の肉のミンチにチャーシューをのせた「森の恵みまぜそば」（1100円）などが揃います。

　中でも一番の狙い目は、1日5食限定の「絹姫サーモン尽くし定食」（1200円）です。

　絹姫サーモンは約30年前、愛知県水産試験場でホウライマスというニジマスとアマゴを掛け合わせて生まれた愛知生まれの魚で、水の清らかな設楽町で養殖されてきました。その絹姫サーモンの刺身は、ぷりっとしていて脂がのっていて、口に入れると溶けるような食感です。

女性客:
「ちょっと臭うかなと思ったんですけど、クセもなくて。マスに近いのでとっても食べやすくておいしいです」

男性客:
「臭みもなくて、すごく食べやすいです」

　値が張ることに加え生の状態で仕入れているため、ロスしないようにと1日5食限定。そのため毎日オープンから15分で完売するほどの人気です。

■地元の酒蔵が開催…本格的な「酒造り体験」