ドラゴンズOBの大西崇之さんが6月17日の東海ラジオ『ドラゴンズステーション』で、ジャイアンツ・原辰徳監督についてエピソードを披露した。

 2012年のクライマックスシリーズ・ファイナルステージでドラゴンズと対戦したジャイアンツ。3連敗で後がなくなった試合後の夕食会場でのことだ。

 当時ジャイアンツのコーチだった大西さんは「誰よりも気丈に振舞っていたのが原監督だった」と振り返った。追い詰められた状況下で、原監督だけは「何てことないよ」という表情だったという。

 その姿を見た大西さんは「監督が『まだ、終わってない』と言っているんだから、俺たちが諦めたらダメだという気持ちにさせられた。監督も心の中では厳しいと思っていたに違いないが、僕たちにはそれを少しも見せなかった」と話した。

 そして、ジャイアンツはそこから3連勝して、日本シリーズ出場を決めた。大西さんは、原監督について「人としてもそうだが服装だったり、そういうところもしっかりされていた。ちょっとでも近づけるようにこれからも見習っていきたい」と、改めて尊敬の気持ちを示していた。