愛知県岡崎市に、3人の子供を持つ主婦が営む喫茶店があります。50種類の紅茶と手作りのケーキが自慢で、地域に愛されています。
■店主は3児の母…自宅近くの空き家を改装した喫茶店
愛知県岡崎市にある「喫茶 ゆらり」。店主は22年前に結婚したご主人と3人のお子さんを育てた、金子美保子さんです。
金子さんは、2020年2月まで愛知県豊田市で喫茶店を営んでいましたが、2021年1月、自宅近くの空き家を改装し新たに喫茶店をオープンしました。
男性客:
「豊田で営業されていた時からのお付き合いで、女房は結構来ているみたいです」
女性客:
「私の合言葉は、『週1ゆらり』。ここに来ることが楽しい。もちろんコーヒーも紅茶もおいしいし」
■1杯目はストレート,2杯目はミルクティーで…店自慢の紅茶は50種類
店の自慢は、約50種類を揃える紅茶です。金子さんは、自ら茶葉をブレンドしオリジナルの味も作っています。オススメは、ダージリンとスリランカの高級茶ウバのブレンドティーです。
ポットに入った「ゆらり紅茶」(1ポット660円)は、ふくよかな香りの紅茶が2杯楽しめます。
1杯目はストレートで。2杯目は、ミルクと砂糖をたっぷり入れたミルクティーで楽しむのがオススメです。
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■抹茶やアールグレイなど毎日6種類…看板スイーツのシフォンケーキ
紅茶の付け合わせには、手作りの「にんじんケーキ」(550円)。生地にはすりおろしたにんじんが入っています。その上には、キャラメルで和えたクルミとチョコレート。噛むとにんじんの優しい甘さが広がります。
看板スイーツは、「シフォンケーキ」(1カット291円~)です。こちらも手作りでチョコやいよかんピール、カラメルに抹茶やアールグレイなど、毎日6種類ほどが用意されています。ふわふわで、しっとりとした味です。
喫茶「ゆらり」のスイーツは、元々は金子さんが自身の子供達のおやつに作っていたものばかり。
「プリン」(330円)など、どれも優しい味付けで、母親の愛情が詰まっています。
■お店と家事の二足の草鞋…出産きっかけに感じた子供を育てる責任
金子さんは高校卒業後、名古屋の広告代理店に就職し、営業を担当していました。仕事が大好きで、毎日終電近くまで働いていましたが、27歳で初めての出産を経験し、意識が変わったといいます。
金子さん:
「すごく責任が…この子たちを大きく育てていくということで。それまでは小麦粉にいろんな種類があることも知らなかったし、食材1個1個もそういう目で見だすとまた面白くて…」
今はご主人と3人の子ども、母親との6人暮らし。仕事と家事の両立は大変ですが、今でも暇があれば、家族に自慢のお菓子をふるまいます。
次女(19):
「市販のショートケーキとはちょっと違う感じだから…」
店の経理はご主人が引き受けるなど、家族みんなで金子さんをサポートしています。店を始めて5年、感謝の気持ちを忘れたことはありません。
「地元の人が気軽に立ち寄れるお店にしたい」と話す金子さん。この日も、喫茶「ゆらり」は、来てくれたお客さんに、おいしいスイーツとお茶を振る舞います。
喫茶「ゆらり」は、愛知県岡崎市井田町にあります。
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