オンブズ東海
活動報告
「オンブズ東海」第4回委員会 概要
- <日 時>
- 2012年12月17日(月) 午後3時30分~午後5時00分
- <場 所>
- 東海テレビ放送本社
- <出席者>
- 神尾隆委員長 河村雅隆委員 橋本修三委員 浅野碩也社長 祖父江伸二常務
委員会では、9月以降に放送した番組やイベントについての視聴者からの意見・苦情への対応、11月に開催した再生委員会や放送倫理研修会などの再生の取り組み、岩手を中心とした東北支援、BPO(放送倫理・番組向上機構)の動きなどについて、会社側から報告し、委員との意見交換をしました。
主な議事の概要は以下の通りです。
会社側からの主な報告
視聴者からの意見や苦情、その対応
9月~12月に視聴者から頂いた番組やイベントに対する電話やメールの件数、苦情の内容とその対応について以下のように報告しました。
- 昼の帯ドラマ「幸せの時間」の性的表現について多数の苦情が寄せられた。
- 9月30日のコカ・コーラ東海クラシック最終日において、台風接近のために観客の安全を第一に考え無観客試合とすることを当日早朝に決めた。ゲートやシャトルバスの駅で社員が来場者に対応したが、問い合わせやチケットの払い戻し請求も多数寄せられた。大会2日目で競技が成立しているため払い戻しできない旨を説明し、最終的に全員に納得して頂いた。
再生の取り組み
11月にBPO放送倫理検証委員会の委員と調査役を講師に放送倫理研修会を開催し、従業員と協力スタッフ365人が参加して「現場と放送倫理」について学んだこと、新人派遣スタッフへのコンプライアンス研修や、要請のあった部署への下請法の説明会などについて報告しました。
コミュニケーション活性化策として、一時期休止状態になっていたCS(カルチャー&スポーツ)活動を9月に再開したこと、10月に組合員と経営側が語る会を7回に分けて開催して合計84人の組合員が出席したこと、また11月に第14回再生委員会を開催し、再生の取り組みの進捗状況などについて意見交換が行われたことなどを報告しました。
岩手を中心とした東北支援
岩手の米農家を1年間取材したドキュメンタリー「四季 純情の里」を11月24日にローカル放送、12月25日には岩手めんこいテレビでも放送予定であること、11月3日・4日に名古屋市の久屋大通公園で開催した「東海テレビわんだほ感謝祭」にて東北物産コーナーを設置し、ほぼ完売の盛況であったこと、前年に引き続き今年も岩手産米「ひとめぼれ」の社内販売を実施し、昨年より多い340袋(1700kg)を従業員が購入したことなどを報告しました。
BPOの動きについて
9月以降のBPOの動きについて、尼崎連続不審死事件の顔写真取違えで放送倫理検証委員会から各局に再発防止策を確立するよう要望があったことなど、5件の事案について報告しました。
委員からの主な意見
- テレビは映倫のように18歳未満禁止やR指定などの制約が無いからこそ、自ら良識的な判断に基づき制約や節度を持つべき。昼の帯ドラマの性的表現に視聴者から多数の苦情が出ていることは重く受け止めなければならない。
- 放送の自主・自律を守るためにも、「子供には不適切な映像もあります」と事前告知するなど、送り手側が視聴者への配慮を示すことも大切ではないか。
- コカ・コーラ東海クラシックの最終日について、台風はある程度予測できるので、無観客試合の決定や注意喚起を前日に行うと良かったのではないか。
- チケットの払い戻しなどの苦情については迅速な対応が鉄則。今回の無観客試合での対応は大変評価できる。
- 放送倫理研修を全体でやるのも大切だが、若手や中堅、ベテランなど対象を分けて、それぞれのニーズに合わせたバラエティに富んだ研修も継続して行ってほしい。
- 身近な失敗例やヒヤリハットなどの具体例を改めてもう一度勉強し直すことが実になる。系列局など他社とも情報交換を行って事例を沢山収集して、勉強してほしい。
- 東北支援の一環として放送した岩手の米農家のドキュメンタリーを岩手めんこいテレビでも放送するというのは大変いいことだと思うが、それを広く知って貰うことも大切。岩手で放送されることをニュースで紹介してはどうか。