オンブズ東海
活動報告
「オンブズ東海」第5回委員会 概要
- <日 時>
- 2013年2月28日(木) 午後4時00分~午後5時40分
- <場 所>
- 東海テレビ本社
- <出席者>
- 神尾隆委員長 河村雅隆委員 橋本修三委員 浅野碩也社長 祖父江伸二常務
委員会では、番組やイベントについての視聴者からの意見・苦情への対応、4月から放送する新情報番組の制作体制や放送倫理勉強会などの再生の取り組み、BPOの動きなどについて会社側から報告し、委員との意見交換をしました。
議事の概要は以下の通りです。
会社側からの主な報告
ドラマの性表現について
昨年放送したドラマの性表現に視聴者から多数の批判が寄せられた件について、番組審議会やBPO(放送倫理・番組向上機構)青少年委員会で「テレビは不特定多数の視聴者を意識しなければならないし不快感を与えてはならない」「視聴者を愚弄していると受け止められる危険性があると自覚すべき」などの意見が出されたこと、これらの意見を前回のオンブズ委員会で出された意見とともに真摯に受け止め、「制作体制の改善」と「勉強会や研修会」などの再発防止策を講じたことを報告しました。
再生の取り組み
4月から放送する新情報番組について、ぴーかん問題での反省を基に、スタッフの増員、放送の監視やチェック体制の強化、放送倫理教育の充実など、安心安全な制作体制を整えたことを報告しました。
また中途採用社員や新規派遣スタッフなどへのコンプライアンス研修、ドラマ制作部門で行った放送基準や公共性の勉強会について報告しました。
岩手を中心とした東北支援
昨年12月から今年2月中旬までに報道番組や情報番組で放送した東北復興の話題、東北支援企画、食堂での岩手県産米の消費状況を報告しました。
視聴者等からの意見や苦情、その対応
昨年12月~今年1月に視聴者から頂いた番組やイベントに対する電話やメールの件数、所得隠しが発覚したタレントの出演など3事案に寄せられた苦情や意見の内容とその対応について報告しました。
BPOの動きについて
昨年10月のiPS細胞移植手術実施をめぐる一部の新聞やテレビの誤報問題について放送倫理検証委員会が審議対象としない決定をしたことなど、3事案について説明しました。
以上の報告内容について、委員から放送倫理違反や人権侵害等の指摘はありませんでした。
委員からの主な意見
- ドラマの性表現について視聴者からの批判が予想されたにも関わらずこうした結果になったことが問題。大胆な番組に挑戦するなら、それによって生じる反応を事前に予想した上でトライすることが不可欠だろう。
- 放送は自主自律が一番大事だということを、あらためて確認したい。
- ドラマの企画、台本確認の段階で、出来るだけ意見を言って注意喚起をした上で作業を進めていくことが大事。『公序良俗』というものさしでチェックをして欲しい。
- 研修会や勉強会などで、従業員・協力会社スタッフへの教育をきちんと行って欲しい。
- 問題が起こった時に肩書のある人間がすぐ出ていくのが一番大切なこと。放送局には誠意しか武器はないので、それをさらに徹底して欲しい。
- 番組が当初予定していた内容から大幅に変更になる場合は、取材対象者にきちんと説明していくことが大切。
- 視聴者は画面に出てくるものは全て公認されたものと受け止める。例えば外電が伝えたと前置きしても、放送したテレビ局のニュースと受け止めるものなので、慎重に放送することが必要。
