オンブズ東海
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活動報告

「オンブズ東海」第6回委員会 概要

<日 時>
2013年6月4日(火) 午後3時30分~午後5時00分
<場 所>
東海テレビ本社
<出席者>
神尾隆委員長 河村雅隆委員 橋本修三委員 浅野碩也社長 祖父江伸二常務

委員会では、4月にスタートした新情報番組の制作体制、番組やイベントについての視聴者からの意見・苦情への対応、放送人研修会などの再生の取り組み、岩手を中心とした東北支援番組、BPOの動きなどについて会社側から報告し、委員との意見交換をしました。
議事の概要は以下の通りです。

会社側からの主な報告

新情報番組の放送開始について

4月1日から放送を開始した新情報番組について、「ぴーかんテレビ」の教訓に基づいた安心・安全な制作体制で放送に臨んでいることや、最初の1ヶ月間に視聴者から寄せられた問合せや意見の内容、件数について報告しました。

ドラマの性表現について

昨年放送したドラマの性表現に視聴者から多数の批判が寄せられた件について、3月4日にBPO青少年委員会の委員長談話が発表されて審議が終了したこと、従業員説明会や放送人研修会を開催したこと、ドラマのチェック体制を強化したことを報告しました。

再生の取り組み

3月に再生委員会と放送人研修会、4月から5月にかけて放送倫理手帳説明会や新人スタッフへのコンプライアンス研修を行ったこと、5月から6月にかけて従業員・協力会社スタッフを対象にアンケートを行ったこと、再生の取り組みに加え社会貢献活動も盛り込んだ報告書を作成中であること、今年も「放送倫理を考える日」の行事を8月に行う予定であることなどを報告しました。

岩手を中心とした東北支援

3月から5月までに報道番組や情報番組、バラエティ番組で放送した東北復興の話題、東北支援企画を報告しました。

視聴者等からの意見や苦情、その対応

3月~5月に視聴者からいただいた番組やイベントに対する電話やメールの件数、マラソン中継での出演者の不適切な発言に抗議が寄せられたこと、4月から変更した画面右上のステーションロゴに「大きくて気になる」等の声が寄せられたためサイズを縮小し輝度を下げたことなど、4事案に寄せられた苦情や意見の内容とその対応について報告しました。

BPOの動きについて

放送倫理検証委員会で審議入りした番組など5事案について紹介しました。

また、以上の報告内容について、委員から当社の放送倫理違反や人権侵害等の指摘はありませんでした。

委員からの主な意見

  • 新入社員教育だけでなく、役員や幹部も含め各階層ごとに何度も研修を繰り返し行うことで意識を高めていって欲しい。
  • 昼の帯ドラマについて危機感を持って重大に受け止め、再生委員会などで議論していることは評価できる。
  • 再生の取り組みが真剣に、また重点的にしっかり行われていると思う。
  • 大きな問題を起こしてオンブズのような第三者機関を設けても、年数が経つと緊張感が薄れてくる。一定の緊張感を持ってこれからも再生の取り組みを続けていくことが必要。
  • 生中継での発言は、無意識の中に差別的なものがあれば出てしまう。意識の面で注意すべきである。
  • 放送法や放送基準には「意見の対立している問題は多くの角度から」や「報道、教養、教育、娯楽をバランス良く調和させる」など非常に重要な規定があり、番組制作に携わる人はしっかり読んでおくべきである。