オンブズ東海
活動報告
「オンブズ東海」第7回委員会 概要
- <日 時>
- 2013年9月3日(火) 午後3時00分~午後5時30分
- <場 所>
- 東海テレビ本社
- <出席者>
- 神尾隆委員長 河村雅隆委員 橋本修三委員 内田優社長 春田亮介取締役
委員会では、東海テレビが8月4日に定めた「放送倫理を考える日」関連の行事、5月下旬から6月にかけて従業員・協力会社スタッフを対象に行ったアンケートなどの再生の取り組み、8月末付での再生委員会の活動終了、番組やイベントについての視聴者等からの意見・苦情への対応、岩手を中心とした東北支援の放送、BPOの動きなどについて会社側から報告し、委員との意見交換を行いました。
議事の概要は以下の通りです。
会社側からの主な報告
「放送倫理を考える日」関連の行事について
- 7月を「放送倫理を考える月間」に設定し、各部署が勉強会を開いて放送倫理意識の向上とコミュニケーションの促進、情報共有を図った
- 「放送倫理で大切なこと」に関する標語ポスターを作成し社内掲示した
- 8月1日に従業員や協力会社スタッフなど339人が出席して「放送倫理を考える集会」を開催し、制作現場を中心に営業、編成、技術部門など10部署の代表者がそれぞれの取り組みを発表した
以上の内容について報告しました。
再生の取り組み
- ぴーかんテレビ不適切テロップ問題を受け2011年8月に発足した再生委員会が、8月21日開催の委員会で一定の役割を果たしたと考え、8月末付で活動終了・解散した
- 5月末~6月上旬に従業員・協力会社スタッフを対象に行った「再生の取り組みのアンケート」の結果概要
- コンプライアンスや放送倫理について啓発を図るための定期的な社内報の内容
以上の内容について報告しました。
また再生委員会からチェック機能を移管したオンブズ東海が、今後東海テレビ従業員とコミュニケーションをとる方法について会社側から提案し、了承されました。
岩手を中心とした東北支援
6月~8月に報道番組や情報番組で放送した東北復興の話題、東北支援企画を報告しました。
視聴者等からの意見や苦情、その対応
- 5月~8月に視聴者等からいただいた番組やイベントに対する電話やメールの件数
- 当社の取材映像を使って東海地方の事故を伝えた全国ネットのニュースでテロップの誤表記があり苦情が寄せられたため、放送責任を有する立場から夕方のニュースのローカル部分でお詫び・訂正を行った、など
以上、5事案に寄せられた苦情や意見の内容とその対応について報告しました。
BPOの動きについて
関西テレビのインタビュー映像偽装問題について放送倫理検証委員会が委員会決定を出したことなど2事案について紹介しました。
また、以上の報告内容について、委員から当社の放送倫理違反や人権侵害等の指摘はありませんでした。
委員からの主な意見
- 「放送倫理を考える集会」に参加して、各部局からの発表を直接生の声として聞いたが、リアリティがあり非常に参考になった。
- 今回の集会では昨年より現場に近い人が発表したが、もっと若い人の声が聞きたいという社内の声もあったので、年度ごとに発表者を変えると色々な立場の人の意見を聞けて良いのではないか。
- ぴーかん問題を知らない人が今後どんどん増えていくので、「放送倫理を考える日」を大切な日として位置付け、今後もこうした取り組みを継続して行うことで継承していって欲しい。
- どこの会社でも、一部の製造現場が本社から離れていると管理外になったり、コミュニケーション不足になったりしがちなので、支社など離れた部署とは色々な面で深くコミュニケーションをとることが大切である。また各部局においても、現場の人達とトップとのコミュニケーションや危機感の共有化が大切。
- 「再生の取り組みのアンケート」の回答の中に、「放送の仕事は手の先で覚えなければならないことがあるので、AD(アシスタントディレクター)、FD(フロアディレクター)業務も社員が1度はやるべき」「問題が起こったら組織や会社のせいにするのではなく、一人ひとりの問題としてとらえるべき」などの意見があったが、同感だ。
- 各職場のコンプライアンスの取り組みの実施状況を会社が継続的にチェック・点検することも必要ではないか。
- 全国ネットのニュースでのテロップの誤表記については、系列局との関係を更に緊密に保つ必要がある。