オンブズ東海
活動報告
「オンブズ東海」第12回委員会 概要
- <日 時>
- 2014年12月2日(火) 午後3時00分~午後4時10分
- <場 所>
- 東海テレビ本社
- <出席者>
- 神尾隆委員長 河村雅隆委員 橋本修三委員 内田優社長 春田亮介取締役
技術局放送技術部長
委員会では、「東海テレビ放送 放送基準」の改正、10月に起きた放送中断事故とグループ会社従業員の不祥事、11月に開催した「第5回コンプライアンス責任者会議」や視聴者等からの意見・苦情への対応、岩手を中心とした東北支援の取り組み、BPOの動きなどについて会社側から報告し、委員との意見交換を行いました。
議事の概要は以下の通りです。
会社側からの主な報告
「東海テレビ放送 放送基準」改正について
- 民放連放送基準の改正に伴い、東海テレビの放送基準を改正し、11月1日から施行
以上の内容について報告しました。
放送中断事故について
- 10月28日に起きた、停波による放送中断事故の経緯と原因
- テロップやニュース番組、ホームページでのお詫び、中断番組の再放送などの対応
- 送信機器の不具合時のマニュアル作成と訓練などの再発防止策を講じた
以上の内容について、放送技術部長からの説明を交え報告しました。
グループ会社従業員の不祥事について
- グループ会社従業員が著作権法違反で逮捕された件について、ニュースでこの事案について報道するとともに、ホームページにお詫び文を掲載するなどの対応を行った
- 11月下旬から12月上旬にかけて全従業員、グループ会社や協力会社スタッフ等を対象に「著作権侵害説明会」を開催し、あらためて注意喚起と法令順守の徹底を図った
以上の内容について報告しました。
「第5回コンプライアンス責任者会議」について
- 今後の社会貢献活動について、コンプライアンス推進部が提案し、了承を得た
以上の内容について報告しました。
再生の取り組み
- 10月27日~11月1日に本社・支社の従業員、グループ会社・協力会社スタッフ等を対象に放送基準改正説明会を開催
- コンプライアンスや放送倫理について啓発を図るための定期的な社内報の発行、など
以上の内容について報告しました。
岩手を中心とした東北支援
- 10月25日、26日開催の「東海テレビわんだほ祭り2014」で昨年に引き続き東北物産コーナーを設置した
- ニュース番組で東北支援企画の放送や情報番組で東北の特産品を紹介
- 岩手県産の新米を昨年に引き続き社内販売、など
以上の内容について報告しました。
視聴者等からの意見や苦情、その対応
- 9月~11月に視聴者等から寄せられた番組やイベントに対する電話やメールの件数
- 10月28日に起きた放送中断事故に対して視聴者から寄せられた問い合わせや意見、中断した番組の再放送要望など
以上の内容について報告しました。
BPOの動きについて
- 九州川内原発についての報道が放送倫理検証委員会で審議入りした、大阪府議のトラブルについて放送した2つの番組が放送人権委員会で審理入りした、など6事案
以上の内容について紹介しました。
また、以上の報告内容について、委員から当社の放送倫理違反や人権侵害等の指摘はありませんでした。
委員からの主な意見
- 放送中断事故については、多くの放送局が同じメーカーのシステムを導入しているため、今後各局で同様の事故が起こる可能性がある。現段階でメーカーが調査中とのことだが、一刻も早く原因究明すべきである。
- 最近の不祥事はグループ会社の従業員によるケースも増えている。何が著作権侵害になるのかなど、グループ会社に従業員教育を徹底するよう呼びかけると同時に、グループ全体でもコンプライアンス教育に取り組むことが重要。
- 社会貢献活動については、社内周知も大切だが、ゆくゆくはアニュアルレポート、CSRレポートのような形で社外に発信していくことも必要ではないか。