活動報告

「オンブズ東海」第１６回委員会　概要

＜日　時＞

２０１５年１２月１日（火）　午後３時００分～午後４時５分

＜場　所＞

東海テレビ本社

＜出席者＞

神尾隆委員長　河村雅隆委員　橋本修三委員　内田優社長　春田亮介取締役

委員会では、１１月に開催した「第９回コンプライアンス責任者会議」や視聴者等からの意見・苦情への対応、社会貢献の取り組み、岩手を中心とした東北支援の取り組み、下請法関連の立入検査結果、ＢＰＯの動きなどについて会社側から報告し、委員との意見交換を行いました。
議事の概要は以下の通りです

会社側からの主な報告

「下請法」関連の立入検査について

• １０月に中部経済産業局による「下請法」の立入検査があり、法律的な違反は無く概ね良好に管理されているとの評価を受けたが、発注書の一部記載不備について指摘があり、社内周知を求められた
• 下請法運用に関する社内周知のため、１２月に８回、従業員対象に研修会を開催予定

以上の内容について報告しました。

「第９回コンプライアンス責任者会議」について

• 遺族の同意を得ずに報道番組で遺影を使用したことに関して損害賠償請求訴訟が起こされていた事案について、「社会的関心の高かった事故を伝える過程のもので、遺影使用が不必要であるとか、不当な目的によるものとは言えない」として、請求を棄却する旨の判決が確定した、など各部署からの報告事項
• 各部署からのヒヤリ・ハット案件　など

以上の内容について報告しました。

再生の取り組み

• 社会貢献の取り組みとして、新聞生活面の読者投稿文をアナウンサーが音読して当社ホームページに掲載する企画を開始したこと、従業員による大学等での出張授業、系列キー局に協力して幼稚園児対象の食育イベントを行ったこと
• コンプライアンスや放送倫理について啓発を図るための定期的な社内報の発行、など

以上の内容について報告しました。

岩手を中心とした東北支援

• １０月２４日、２５日開催の「東海テレビ感謝祭２０１５」で昨年に引き続き東北物産コーナーを設置した
• ニュース番組で東北支援企画の放送や情報番組で東北の特産品を紹介
• 岩手県産の新米を昨年に引き続き社内販売、など

以上の内容について報告しました。

視聴者等からの意見や苦情、その対応

• ８月～１１月に視聴者等から寄せられた番組やイベントに対する電話やメールの件数、意見

以上の内容について報告しました。

ＢＰＯの動きについて

• 放送倫理検証委員会が「重大な放送倫理違反」と指摘した番組や、放送人権委員会が「人権侵害」と勧告した番組など４事案

以上の内容について紹介しました。

また、以上の報告内容について、委員から当社の放送倫理違反や人権侵害等の指摘はありませんでした。

委員からの主な意見

• 放送やインターネットの動画サイト等に流す素材を作成する際は、テスト画面に至るまで適切な表現や作成後のチェックを徹底してほしい。
• 責任者会議で報告された各部署の問題やヒヤリ・ハットは、細かな部分まで全役員、経営陣全体で共有してほしい。
• 撮影がプライバシー侵害となるか否かについては、撮影を受ける人の社会的地位や、活動内容、場所、態様、必要性を総合考慮して判断するという最高裁の判例がある。報道の責務や自由を大切にしながらも、トラブルのないよう慎重に対応して欲しい。
• 出張授業や、アナウンサーによる新聞音読はいいことなので、是非さらに発展させてほしい。