オンブズ東海
「オンブズ東海」は、第三者の視点から東海テレビの放送やイベント等に対し広く論評し、監視することで、放送倫理の向上、視聴者の皆さまとの信頼関係の構築に寄与することを目的に設置しました。
【オンブズ東海委員(敬称略)】
- 委員長 坂井 克彦
- (株)中日新聞社 相談役
- 委 員 橋本 修三
- 橋本法律事務所 弁護士
- 委 員 東 珠実
- 椙山女学園大学現代マネジメント学部 教授
【オンブズ東海の主な活動】
- 人権侵害の有無、東海テレビの放送やイベント等に対する論評や点検
- 制作者が自らの良心に従って番組を制作することの担保
- 視聴者や制作スタッフ、広告主などへのアンケート調査
活動報告
「オンブズ東海」第36回委員会 概要
- <日 時>
- 2020年12月14日(月) 午後4時00分~午後5時20分
- <場 所>
- 東海テレビ本社
- <出席者>
- 坂井克彦委員長 橋本修三委員 東珠実委員 小島浩資社長 春田亮介専務取締役
委員会では、新型コロナウイルス感染症対策の続報、また12月開催の「2020年度放送人研修会」、11月開催の「コンプライアンス責任者会議」、SDGs活動への参画、最近の社会貢献活動や岩手を中心とした東北支援の取り組みなどについて会社側から報告し、委員との意見交換を行いました。
議事の概要は以下の通りです。
会社側からの主な報告
新型コロナウイルス感染症対策(続報)について
- 第3波となる感染拡大に伴い、当社で感染者が確認されたこと、その対応と経緯。
- 愛知県の受診・相談センターの紹介を追記するなど「新型コロナウイルス感染症対応マニュアル」を一部更新、番組制作において更なる感染防止策を講じた、など。
「放送人研修会」について
- 12月11日に「2020年度放送人研修会」を開催し、フジテレビの考査担当者を講師に「番組と広告の識別」をテーマに解説していただいた。
- 今年は新型コロナウイルス感染防止のため、講師の会社と当社の複数会議室をオンラインで結び、参加人数を制限して開催した。
「第29回コンプライアンス責任者会議」について
- 各部からの報告。
- 12月は国の「職場のハラスメント撲滅月間」であることを紹介、今年は特にコロナが原因となるハラスメントが起きることのないよう注意喚起。
- コロナ報道に関して、個人情報の保護とのバランスへの留意が必要との注意喚起。
SDGsの取り組みについて
- 東海テレビは10月に「SDGs宣言」を行い、取り組みを紹介するホームページを開設した。
- 「未来のこどもたちへ」「地域とともに」「共生を目指して」の3つの想いと、具体的取り組み内容について。
社会貢献活動の取り組みについて
- 10月以降、新型コロナウイルス感染症対策として、消毒・換気・検温などの徹底を確認し、一部取り組みを実施したが、社内見学は引き続き見合わせ中であること。
- 9月から11月までに行った出張授業や新聞音読講座、フジテレビの食育イベントや名古屋市教育委員会等主催の絵本読み聞かせイベントへの運営協力。
岩手を中心とした東北支援
- 岩手県産の新米「ひとめぼれ」「銀河のしずく」の社内販売を今年も実施、当社食堂での岩手産米の消費状況。
- 9月以降の東北支援に関するニュースや情報番組の内容と件数。
BPOの動きについて
- 放送人権委員会で審理結果が公表された事案や新たに審理入りした事案。
以上の内容について報告しました。
委員からの主な意見
- 感染症対策を機にリモート会議の推進など業務形態が今後どんどん変わって行くと思う。リモートのメリットは大きいが、従来と比べコミュニケーションのズレ、若干の温度差が生ずる懸念もあるので、そのあたりは配慮すべきである。
- 感染症対策として「会議時間の短縮」はこれまでの無駄な部分を見直すという意味で効果的。一方、番組制作現場での「ロケ時間の短縮」や「スタッフ数の削減」については、それによって何らかの支障が出ないよう工夫して実施してもらいたい。
- 「番組と広告の識別」は、テレビ局にとって興味深く重要なテーマで、時宜にかなっている。社内の様々な段階でチェック機能をきちんと働かせることが必要。
- 参加人数を制限した研修会は、参加しなかった人への開催後の対応が重要。研修内容が正確に伝わるよう、また全員に見てもらえるように周知すべき。
- 若者は情報源としてテレビを見る時間が減っているので、ネット配信など、放送とは別の形で存在意義をアピールすることも必要。将来に向けてもっと充実させていってほしい。
- SDGsについては、企業のESG投資が注目され、教育現場でも力を入れている中、非常にいい取り組みだと思う。
- SDGsは目標年を2030年に置いているが、自社の目標をどこに定めるかという判断が必要。また、国際的な全体目標に対してどう取り組んでいくか、また、個別の取り組みがどのように関係しあっているのかを見やすい形で発信していく必要がある。
- 自分たちにできそうな課題に絞った取り組みが、色々な課題にも繋がっていき、「誰一人取り残さない」というSDGsの大きなテーマに貢献できている、という事を分かり易く示してほしい。
- 東海テレビのSDGsの取り組みの中で、「共生を目指して」は難しいテーマだと感じるが、様々な立場の人達に歩み寄り、その人の思いがきちんと伝えられるような取り組みをしてほしい。
第37回委員会は2021年3月に開催を予定しています。
