オンブズ東海
「オンブズ東海」は、第三者の視点から東海テレビの放送やイベント等に対し広く論評し、監視することで、放送倫理の向上、視聴者の皆さまとの信頼関係の構築に寄与することを目的に設置しました。
【オンブズ東海委員(敬称略)】
- 委員長 坂井 克彦
- (株)中日新聞社 相談役
- 委 員 橋本 修三
- 橋本法律事務所 弁護士
- 委 員 東 珠実
- 椙山女学園大学現代マネジメント学部 教授
【オンブズ東海の主な活動】
- 人権侵害の有無、東海テレビの放送やイベント等に対する論評や点検
- 制作者が自らの良心に従って番組を制作することの担保
- 視聴者や制作スタッフ、広告主などへのアンケート調査
活動報告
「オンブズ東海」第37回委員会 概要
- <日 時>
- 2021年3月8日(月) 午後3時00分~午後4時20分
- <場 所>
- 東海テレビ本社
- <出席者>
- 坂井克彦委員長 橋本修三委員 東珠実委員 小島浩資社長 春田亮介専務取締役
委員会では、2021年度からの「新・経営計画」の概要、新型コロナウイルス感染症対策の続報、2月開催の「コンプライアンス責任者会議」、12月開催の「2020年度放送人研修会」の詳細、SDGs活動や最近の社会貢献活動、岩手を中心とした東北支援の取り組みなどについて会社側から報告し、委員との意見交換を行いました。
議事の概要は以下の通りです。
会社側からの主な報告
「新・経営計画」について
- 2021年度から3か年の「新・経営計画」を策定した。
- SDGs宣言を踏まえ、SDGsの取り組みを新たに企業活動の指針に加えた、など新計画の概要。
- 説明会を6回に分けて開催し、従業員全体への周知を図った。
新型コロナウイルス感染症対策(続報)について
- 第3波となる感染拡大、2度目の緊急事態宣言発出に前後して、従業員に感染が疑われた時の対応マニュアルと行動履歴記入シートの作成、など昨年12月以降の主な感染症対策、など。
「第30回コンプライアンス責任者会議」について
- 各部からの報告。
- 不審メールに関する注意喚起。
- 個人情報保護・情報セキュリティに関する内部監査の結果報告、など。
「放送人研修会」について
- 12月に開催した「2020年度放送人研修会」について、前回の委員会での概要報告に引き続き、改めて詳細な内容と参加者アンケート結果の内容。
SDGsの取り組みについて
- 国連が世界の報道機関に協力を呼び掛けている「SDGメディア・コンパクト」に当社が1月に加盟した。
- 昨年12月から「ニュースONE」でSDGs企画「ミライノニュース」の放送を開始した。
- 昨年12月に特別番組「みんなでつなぐ17の未来~TRY!SDGs」を放送、東海3県でSDGsに取り組む人物や企業等を紹介した。
- 1月から、世界の子ども達にワクチン代を寄付するため、ペットボトルのキャップ回収を開始。
- 「未来のこどもたちへ」「地域とともに」「共生を目指して」の3つの想いと、具体的取り組み内容について。
社会貢献活動の取り組みについて
- 昨年12月以降、新型コロナウイルス感染症対策として引き続き消毒・換気・検温などの徹底を確認した上で実施した、朗読イベントや出張授業、主に電話指導の形で実施した新聞音読講座など。
岩手を中心とした東北支援
- 昨年12月以降の東北支援に関するニュースや情報番組の内容と件数。
BPOの動きについて
- 放送倫理検証委員会で審議結果が公表された事案。
以上の内容について報告しました。
委員からの主な意見
- 新型コロナで社会が激変したが、それに伴う社会様式の変更はすべての企業に対して大きな変革を求めており、ウィズコロナの中でどう企業価値を高めていくのかが問われていく。これから3年間の「新・経営計画」をしっかり進めてもらいたい。
- 「新・経営計画」の内容は従業員全員で共有し、時々読み返すことが大事だ。
- SDGsはコンプライアンスと密接に関わっている。「新・経営計画」の基本理念にSDGsの取り組みが盛り込まれたのは意義がある。
- SDGsの取り組みは、17あるテーマのうち特に何かに焦点を当てるなどして、自社ならではの特徴を盛り込んでみても良いのではないか。
- テレワークは利便性の高い部分も多い。通常の勤務に戻しても、テレワーク体験のメリット部分をある程度活用してはどうか。
- コロナの不安がぬぐえない中、コメント内容や情報の正確さには十分に気を配る必要がある。同じ部署の中で複数の目でチェックするだけでなく、一歩引いた立場の人による冷静な視点があると、多様な意見が出るのではないか。
- 人名や店の名前といった固有名詞は、ひとつひとつ調べて確認することが大切。
- 感染対策で研修会もリモートで行われる場合が多いが、やはり従業員が実際に会場で参加する時間を持つことが大事だと感じる。何回かに分けて開催し例えばDVDを放映するなど工夫して、リアルの研修の形を残したほうがいいと思う。
第38回委員会は2021年6月に開催を予定しています。