オンブズ東海
「オンブズ東海」は、第三者の視点から東海テレビの放送やイベント等に対し広く論評し、監視することで、放送倫理の向上、視聴者の皆さまとの信頼関係の構築に寄与することを目的に設置しました。
【オンブズ東海委員(敬称略)】
- 委員長 坂井 克彦
- (株)中日新聞社 相談役
- 委 員 橋本 修三
- 橋本法律事務所 弁護士
- 委 員 東 珠実
- 椙山女学園大学現代マネジメント学部 教授
【オンブズ東海の主な活動】
- 人権侵害の有無、東海テレビの放送やイベント等に対する論評や点検
- 制作者が自らの良心に従って番組を制作することの担保
- 視聴者や制作スタッフ、広告主などへのアンケート調査
活動報告
「オンブズ東海」第38回委員会 概要
- <日 時>
- 2021年6月14日(月) 午後3時00分~午後4時20分
- <場 所>
- 東海テレビ本社
- <出席者>
- 坂井克彦委員長 橋本修三委員 東珠実委員 小島浩資社長 春田亮介専務取締役
委員会では、新型コロナウイルス感染症対策の続報、6月開催の「コンプライアンス責任者会議」、7、8月に開催予定の「放送倫理を考える日」関連行事の内容、2020年度に実施した「業務リスク調査」、SDGs活動や最近の社会貢献活動、岩手を中心とした東北支援の取り組みなどについて会社側から報告し、委員との意見交換を行いました。
議事の概要は以下の通りです。
会社側からの主な報告
新型コロナウイルス感染症対策(続報)について
- 愛知県に3度目の緊急事態宣言発出、岐阜県と三重県に「まん延防止等重点措置」が出されたことに伴い、番組制作における新たな基本スタンスの策定、従業員への感染対策徹底の呼びかけなど、3月以降の主な感染症対策、など。
「第31回コンプライアンス責任者会議」について
- 各部からの報告
- 愛知県への緊急事態宣言が6月20日まで延長された事を受け、新型コロナ対策室より改めて感染防止対策の徹底などの注意喚起 など
今年の「放送倫理を考える日」関連の行事について
- 7月を「放送倫理を考える月間」として、各部で放送倫理などについて考える時間を設ける
- ぴーかん問題から10年になるのを踏まえ、7月に全社アンケートを実施
- この1年の取り組みをまとめた報告書を作成し、8月にホームページで公開
「業務リスク調査2020」について
- 概要と調査結果
SDGsの取り組みについて
- 「ニュースONE」で3月以降に放送したSDGs企画「ミライノニュース」の内容
- 4月にフジテレビと共同で、コロナ禍に自宅で過ごす子ども向けに「デジタル紙芝居」を制作
- 世界の子ども達にワクチン代を寄付するためのペットボトルのキャップ回収量、など
社会貢献活動の取り組みについて
- 3月以降、新型コロナウイルス感染症対策として引き続き消毒・換気・検温などの徹底を確認した上で実施した朗読イベント
- 2015年に開始した、当社アナウンサーによる新聞音読のホームページ配信が6月に2000回を達成、など
岩手を中心とした東北支援
- 3月以降の東北支援に関するニュースや情報番組の内容と件数
BPOの動きについて
- 放送人権委員会で審理結果が公表された事案、放送倫理検証委員会で審議入りした事案
以上の内容について報告しました。
委員からの主な意見
- ドラマ等で人名や固有名詞を使用する場合は、実在する人物や団体等を連想させて当事者に不快感を与えないよう、放送時期の社会状況も確認しながら十分配慮してほしい。
- コロナ禍で全社集会が開催できなくても、全員で同じ方向に向かって考えることは大変重要。今年実施するアンケートでは、個々に答えても、アンケート結果を共有するときは全員で同じ方向を向けるような工夫をしてほしい。
- リスク調査では、洗い出しで終わらず、リスクを見える化して情報を共有・共通化して対応していく、ということを継続してやってもらいたい。
- SDGsは、「環境にやさしい」や「社会のためになる」などニュアンスの分かりやすい言葉を使い、多くの視聴者がその意義を理解できるよう伝えていってほしい。
- 様々な差別問題が今も社会に内在している。メディアに関わる人間が知識を深め、意識を高められるよう、テレビ局として適切に研修などを行っていただきたい。基本的には相手を不愉快にさせない、相手に嫌な思いをさせないことを基準に判断して、人を傷つけない表現について認識の共通化を図ってほしい。
第39回委員会は2021年9月に開催を予定しています。
