オンブズ東海
オンブズ東海

「オンブズ東海」は、第三者の視点から東海テレビの放送やイベント等に対し広く論評し、監視することで、放送倫理の向上、視聴者の皆さまとの信頼関係の構築に寄与することを目的に設置しました。

【オンブズ東海委員(敬称略)】

委員長  坂井 克彦
(株)中日新聞社 相談役
委  員  橋本 修三
橋本法律事務所 弁護士
委  員  東  珠実
椙山女学園大学現代マネジメント学部 教授

【オンブズ東海の主な活動】

  • 人権侵害の有無、東海テレビの放送やイベント等に対する論評や点検
  • 制作者が自らの良心に従って番組を制作することの担保
  • 視聴者や制作スタッフ、広告主などへのアンケート調査

活動報告

「オンブズ東海」第41回委員会 概要

<日 時>
2022年3月30日(水)
<場 所>
新型コロナウイルス感染予防のため書面開催
<出席者>
坂井克彦委員長 橋本修三委員 東珠実委員 小島浩資社長 祖父江茂樹常務取締役

委員会では、新型コロナウイルス感染症対策の続報、2月25日開催の「第34回コンプライアンス責任者会議」、3月25日開催の「2021年度第2回放送人研修会」、最近のSDGs活動・社会貢献活動・岩手を中心とした東北支援の取り組みなどについて会社側から報告し、委員と意見交換を行いました。議事の概要は以下の通りです。

会社側からの主な報告

新型コロナウイルス感染症対策(続報)について

  • 濃厚接触者の自宅待機期間を1月31日の国・自治体の対応の変更に合わせ10日間から7日間に短縮した。
  • 12月下旬に当社従業員8人が陽性判定を受け、12月31日に陽性者1人にオミクロン株が検出されたことから、同日、プレスリリース・HPで公表し、ニュースで報道した。

「第34回コンプライアンス責任者会議」について

  • 各部からの報告。
  • 10月に新設される育児休業・産後パパ育休に関し、制度の概要、取得しやすい雇用環境の整備、対象者への個別の周知や意向確認の義務化を説明した。
  • 6月1日から施行される「改正公益通報者保護法」に関連し、当社の内部通報制度「ヘルプライン東海」の説明。また、各部署でも所属長が日頃から目を配り、問題の発見と解決を心掛けてほしいと注意喚起した。

「2021年度第2回放送人研修会」について

  • 3月25日、フジテレビのSNS対策部長を講師に、SNSの発信や投稿における炎上リスクについてトラブル事例を交え講演。また、研修会の模様を収録し、当日参加できない方も後日視聴できるように社内配信した。

SDGsの取り組みについて

  • 「ニュースOne」で12月以降に放送したSDGs企画「ミライノニュース」の内容。
  • 本社正面玄関にペットボトルキャップの回収容器を設置し、2021年1月から2022年2月まででポリオワクチンで131人分に相当する数が収集された。

社会貢献活動の取り組みについて

  • 消毒・換気・検温など感染対策の徹底をはかり、12月以降に実施したアナウンサーによる「防災授業」や音読イベントを実施したことなど。

岩手を中心とした東北支援

  • 岩手県が公募し、当社が制作・放送を受注した「600キロを結ぶ未来へのメッセージ~」では、東北地方の海の幸の紹介や名古屋市の行った陸前高田市への支援などを紹介。2月19日(土)ほか、再放送を含めて計3回放送した。
  • 12月以降の東北支援に関するニュースや情報番組の内容と件数。

BPOの動きについて

  • 放送人権委員会の審理済み事案や、放送倫理検証委員会で新たに審議入りした事案。

以上の内容について報告しました。

委員からの主な意見

  • 新型コロナ対策も継続が多くなり、軌道に乗ったものと思われる。いい傾向。
  • マスメディアはコロナの感染予防を啓発する立場にあるので注意すべき。
  • セキュリティ意識向上のためのクイズ形式のeラーニングは、一人ひとりが考えることと結果をフィードバックすることが重要。
  • 「産後パパ育休」が社内でうまく運用される状態を作っていくのは、企業の信頼に関わる問題。難しい問題だが、当たり前の時代になる過程で苦労するかもしれないが一つ一つ解決していくしかない。
  • 他社の「内部通報制度」では、「業務改善の提案」を受け付けている例もあるが、今の時代、会社に対して愛着度、仕事に対しての意欲を社員に対してどう持たせるかが重要になっている。また、通報カードをトイレなどの身近な目のつく状態に置き、通報する“きっかけ”を提供することも大事。
  • 実例をたくさん知れば知るほど、リスクが減ってくると思う。このような研修会は必要。
  • 「ミライノニュース」では、自分が目にしたり、触れることによって自分の行動を「ちょっと変えてみようかな」と意識が変わることが一番大きい。
  • 「キャップの回収」では、スタジオ見学の参加者にキャップを持参してもらうと、実績につながるのではないか。
  • テレビの字幕は、しようと思えば意図的に人の心を左右できてしまう。非常に怖いものが潜んでいる。