オンブズ東海
「オンブズ東海」は、第三者の視点から東海テレビの放送やイベント等に対し広く論評し、監視することで、放送倫理の向上、視聴者の皆さまとの信頼関係の構築に寄与することを目的に設置しました。
【オンブズ東海委員(敬称略)】
- 委員長 橋本 修三
- 橋本法律事務所 弁護士
- 委 員 東 珠実
- 椙山女学園大学現代マネジメント学部 教授
- 委 員 臼田 信行
- (株)中日新聞社 常務取締役
【オンブズ東海の主な活動】
- 人権侵害の有無、東海テレビの放送やイベント等に対する論評や点検
- 制作者が自らの良心に従って番組を制作することの担保
- 視聴者や制作スタッフ、広告主などへのアンケート調査
活動報告
「オンブズ東海」第43回委員会 概要
- <日 時>
- 2022年9月12日(月) 午後3時00分~午後4時10分
- <場 所>
- 東海テレビ本社
- <出席者>
- 橋本修三委員長 東珠実委員 臼田信行委員 小島浩資社長 祖父江茂樹常務
委員会では、7~8月の「放送倫理を考える日」関連行事、8月開催の「コンプライアンス責任者会議」、役員・局長対象のマネジメント研修の実施、社外アドバイザーとの意見交換会、新型コロナウイルス感染症対策の続報、CSR・SDGsの取り組み、岩手を中心とした東北支援の取り組みなどについて会社側から報告し、委員との意見交換を行いました。
議事の概要は以下の通りです。
会社側からの主な報告
「放送倫理を考える日」関連行事について
- 7月を「放送倫理を考える月間」とし、すべての部署で放送倫理やコミュニケーション、部内であったヒヤリ・ハット事例について意見交換する時間を設けた。
- 8月4日、年間報告書「東海テレビこの1年の取り組み2022」を東海テレビホームページで公開した。
- 8月4日、3年ぶりに「放送倫理を考える全社集会」を開催。当日はスタジオ参加の他、本社の共聴設備やweb会議ツール経由の参加も可能にして、後日実施した事後配信なども合わせ410人が参加した。
8月の「第36回コンプライアンス責任者会議」について
- 各部からの報告。
- コンプライアンス推進部からの報告。
マネジメント研修の実施について
- 役員・局長を対象に8月に実施、12月には部長クラスを対象に予定。
社外アドバイザーとの意見交換について
放送倫理意識の更なる向上を目指し社外アドバイザーを委嘱している上智大学の音好宏教授と8月4日の全社集会終了後、意見交換を実施。音教授からは:
- 課題となっていた「コミュニケーションの活性化」について、社内で継続的に議論し、具体的な方策を考えていることを全社集会で聞き、心強く感じた。活性化に真摯に取り組むことの大切さを改めて実感した。
- オンブズ東海や番組審議会はしっかり活動していると思う。特にオンブズ東海という局独自の組織が活動していることを顕在化することに意味があると思う。
などの意見があった。
新型コロナウイルス感染症対策(続報)について
- 総務部が抗原検査キットを確保して、体調不良者などに随時提供し、検査できる体制を整備。
CSR・SDGsの取り組みについて
- 報道部が制作した公共キャンペーン・スポット「生理を、ひめごとにしない。」を放送。
- 7月1日から社長室にCSR推進部を新設、その他、各部局にCSR推進担当を14人配置。
岩手を中心とした東北支援について
- 6月以降の東北支援に関するニュースや情報番組で紹介した内容と件数。
BPOの動きについて
- 放送倫理検証委員会から「重大な放送倫理違反があった」とされた案件と放送人権委員会で審理入りした2案件について。
以上の内容について報告しました。
委員からの主な意見
- 率直に良い全社集会だと思った。やり続けることが大事。
- 集会での各部長からの話はリアルに問題を感じられ開催できて良かった。
- 集会では上司と若手のコミュニケーションの話が出ていたが、集会で若手が報告する場面があっても良かった。
- ロケ内容が当初の予定から変更になるなど、想定外のことがあった場合、慎重に確認するなど注意深く対応するべき。
- ハラスメントをする人は、自分の言動がハラスメントに当たらないと思い込んでいる人が多い。自己コントロールと共に「ハラスメントとは何か」を理解してもらう研修が必要で、継続的に実施すべきだと思う。部長級にも対象を広げるのは良いこと。
- 「オンブズ東海を独自に組織し、活動していることを顕在化することにすごく意味がある」との社外アドバイザーからの意見は、真摯に受け止めて活動したい。
- 「生理を、ひめごとにしない。」はインパクトがあり、興味深い。また内容もすばらしく、丁寧に作られている。社会が向いている方向に沿って問題を取り上げているのはいいこと。
- 公共キャンペーン・スポットの生理用品を扱う内容には少し抵抗があったが、若手から発想が出るというのはいいこと。
- CSR推進チームは社長直下の組織ということで、非常に意欲的に活動している。CSRには色々なテーマがあるので、議論して推進してほしい。
第44回委員会は2022年12月に開催を予定しています。