オンブズ東海
「オンブズ東海」は、第三者の視点から東海テレビの放送やイベント等に対し広く論評し、監視することで、放送倫理の向上、視聴者の皆さまとの信頼関係の構築に寄与することを目的に設置しました。
【オンブズ東海委員(敬称略)】
- 委員長 橋本 修三
- 橋本法律事務所 弁護士
- 委 員 東 珠実
- 椙山女学園大学現代マネジメント学部 教授
- 委 員 臼田 信行
- (株)中日新聞社 常務取締役
【オンブズ東海の主な活動】
- 人権侵害の有無、東海テレビの放送やイベント等に対する論評や点検
- 制作者が自らの良心に従って番組を制作することの担保
- 視聴者や制作スタッフ、広告主などへのアンケート調査
活動報告
「オンブズ東海」第47回委員会 概要
- <日 時>
- 2023年9月11日(月) 午後3時00分~午後4時20分
- <場 所>
- 東海テレビ本社
- <出席者>
- 橋本修三委員長 東珠実委員 臼田信行委員 小島浩資社長 祖父江茂樹専務
委員会では、「放送倫理を考える日」関連行事、8月実施の「コンプライアンス責任者会議」、「社外アドバイザーとの意見交換会」の実施報告、CSR・SDGsの取り組み、東北支援の取り組みなどについて会社側から報告し、委員との意見交換を行いました。
議事の概要は以下の通りです。
会社側からの主な報告
「放送倫理を考える日」関連行事について
- 7月を「放送倫理を考える月間」とし、社内の全部局で勉強会や意見交換を行った。
- 年間報告書「この一年の取り組み2023」を8月4日にホームページで公開。
- 「放送倫理を考える全社集会」を8月4日に実施。問題となった映像を改めて集会の場で視聴したほか、『ぴーかん問題』以降に入社の10名が登壇、発表した。
8月の「第40回コンプライアンス責任者会議」について
- 各部から中継や取材時におけるヒヤリ・ハットとその留意点、今後の対策などを報告。
- コンプライアンス推進部より公式SNSの棚卸と内部監査の実施などについて報告。
社外アドバイザーとの意見交換について
放送倫理意識の更なる向上を目指し、社外アドバイザーを委嘱している上智大学の音好宏教授と8月4日の全社集会終了後、意見交換を実施。音教授からは:
- 「放送倫理を考える全社集会」で『ぴーかん問題』以降に入社した10名の報告を聞いて、コンプライアンスに対する意志がしっかりと根付いていると強く感じた。
- LGBTQをはじめ人権問題に対して、東海テレビの放送倫理に対する感度は、他局と比べて非常に研ぎ澄まされていると思う。
などの意見があった。
CSR・SDGsの取り組みについて
- 今年5月下旬以降のCSR・SDGsの活動について報告。「民放連メディアリテラシー活動助成事業」として『Z世代と考える!未来のTVスクール』を実施したこと、福島智之アナウンサーが講師となり、環境問題を学ぶ体験型の特別授業「ふく天 お天気教室」を実施したことなどを報告。
岩手を中心とした東北支援について
- 5月下旬以降の東北支援に関して、ニュースや情報番組で取り上げた内容と件数を報告。
- 社長が8月31日から9月1日にかけて、JA岩手県中央会・JA全農いわて、岩手県庁を訪問したことを報告。
BPOの動きについて
- 放送倫理検証委員会で新たに審議入りした事案の概要、および放送人権委員会で審理された事案の委員会決定について報告。
委員からの主な意見
委員からは以下の意見が出されました。
- 「放送倫理を考える全社集会」の冒頭で問題となった映像を流したことで、問題後に入社した従業員にも会の意義が共有され、会が引き締まったと感じた。
- 発表者として男女5名ずつ、計10名が登壇し、若い女性も活躍しているのが伝わってきた。
- 放送人として求められる「人権感覚のアンテナ」を高く、広く持っている必要がある。
- 配信動画をネット上から完全に削除するのは難しい。取材対象者本人の承諾を取るだけではなく、社会通念上「不安に感じる人はいないだろうか」といった観点からも、顔出し映像の是非は事前に十分検討する必要があるのではないか。
- LGBTQの問題は今後、ますます意識が高まっていくと思う。時代に応じて感覚をブラッシュアップしていくことが必要だし、大切なことだと思う。
第48回委員会は2023年12月に開催を予定しています。