12月2日スタート毎週土曜日よる11時40分~

SPECIAL

04

INTERVIEW2018.01.05 UPDATE

金城剛役 岡田浩暉さん

沙羅たちクローンが遭遇している事件は、相当複雑なもの。真緒子の死や、その真緒子の誤射で亡くなった高畑智子の一件、さらに沙羅たちの命を狙うエレナの存在…。真緒子に入れ替わった沙羅に事件のあらましを伝え、視聴者の皆さんにとっても“道先案内人”のような役割を果たしているのが、刑事の金城です。演じる岡田浩暉さんに本作の魅力や、沙羅と金城の関係についてうかがいました。
金城をどんな人物と捉えていますか?
今回の事件の展開を、警察サイドの視点で伝えるのが金城だと思っています。ドラマの中で起きている出来事って『これは現実なのか?そうじゃないのか?』と思わずにいられないものばかり。金城をリアルに演じることで、作品に現実味を帯びさせることができれば。
海外のリメイク作に出演しての感想は?
オリジナルのBBC版を僕も見ていますが、日本版もよく練られているので、海外のリメイク作ということは、一回“さら”にして、手元にある台本を大事に演じています。『オーファン・ブラック』の世界をいかに日本の空気感の中で表現できるか、どう演じるべきか、考えることが必要なときはプロデューサーさんや監督さんたちと意見を交換しています。
では、日本版の台本を読んでの感想を聞かせてください。
完成度が高くて、おもしろく読みました。今回は演出も手が込んでいるので、現場でどんどん“推敲”され、物語のクオリティが高まっているのを感じています。夜11時台の作品でこれだけ手間をかけたものを放送することってなかなかないと思います。
金城はあくまで真緒子と向き合っています。しかし、その人物は沙羅です。“真緒子”の変化を金城はどう感じていると思いますか?
そこは、発砲事件を起こしたことが椎名(真緒子)の中で大きく影響しているんだろうな、という解釈です。演じていて、感じるのは金城ってすごくせっかちなんですよ(笑)。とにかく結果や答えがほしい。だから真緒子の変化も自分なりにさっさと理由を見つけている気がします。それに椎名に対する愛情、恋愛感情とは違いますよ。そういう気持ちもありますよね。
その“愛情”を言葉にするのならどういうものでしょうか?父性のようなものか、あるいは上司、仕事上のパートナーとしてのものなのか。
発端となった民間人である高畑智子への発砲事件に金城も関わっています。家族のいる金城はいま、警察を辞めるわけにはいきません。そのため、登場したところでは椎名に厳しく当たっていましたが、内心では彼女に立ち直ってほしいという気持ちが強いはずです。それは、もともとの椎名が優秀だったからで、相棒としての願いからだと思います。椎名が心因的理由で変化をしたことに戸惑いはありますが、このままダメになってほしくない、立ち直ってほしいとの思いので、強引に捜査にも連れ出していますね。
物語がますます混迷する中、金城はどんなポジションを担うのでしょうか?
あくまでシンプルに演じるつもりです。これからも狂気的な出来事がどんどん起きます。自分の想像をはるかに超える事件への金城の反応こそ、視聴者の皆さんに近いと思うので。
ところで岡田さんはご自身に似た人に会ったことはありますか?
あるある!ありますよ(笑)。写真見て、どう見ても『俺だ!』ということがあったんですよ。『こんなところ、行ったことがないよ』という場所で、自分そっくりの人が写っていました。そもそも僕は、『誰々に似ている』と言われることが多くて。世の中に、3人は似た人がいるっていいますけど、自分の場合300万人くらい似た人がいるんじゃないか、と思っています(笑)。