第578回 東海テレビ放送番組審議会
1.開催日
平成30年2月13日(火)
2.出席者
出席委員
浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、大松利幸委員、金子慎委員、川谷陽子委員、黒野友之委員、林寛子委員、福谷朋子委員、松原和弘委員、山岡耕春委員
社側出席
石黒大山代表取締役会長、内田優代表取締役社長、小島浩資専務取締役(総括)、春田亮介常務取締役(コンプライアンス担当)、祖父江茂樹取締役編成局長、喜多功取締役報道局長、深川辰巳スポーツ局長、川瀬隆司制作局長、岡田健嗣制作局次長兼制作部長、嶋﨑悠介制作局制作部プロデューサー
3.議 題
- お正月だよ!ぐっさん家!名古屋にさんまさんがやって来ちゃったよSP!
平成30年1月1日(月)午後12:00~午後1:45放送(105分番組)を審議 - 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(1月分)
- その他「私とテレビと東海テレビ」
4.議事の概要
1.審議番組について委員からは
- 東海テレビ開局60周年と看板番組「ぐっさん家」の15周年に合わせ、明石家さんまさんがゲストという正月らしい豪華な企画たった。
- さんまさんが大須演芸場に書き残していた落書きは面白い事実だった。
- 山口さんは行儀の良さにあふれていた。節度があり、一般の人たちに接する様子も好感が持てた。
- 大須観音で山口さんとさんまさんのそっくりさんの二人が登場したが、最後どうなったのかが気になった。本物二人と一緒に歩くという設定でもよかったのではないか。
- 最初のアパートでの話が長く、知らない番組やタレントの名前も多く、いわゆる楽屋落ちのようだった。
- 山口さんがさんまさんに遠慮していたせいか、レギュラー番組のテンポとは少し違っていた。もう一人立場の違う人がいた方が、二人の特徴を際立たせることができたのではないか。
- スタッフと山口さんが15年かけて築いた関係があってこそできる番組だと感じた。
これに対し、社側からは
- 105分の長尺番組はあまり作ったことがなく、正月のタイミングでチャンスをいただいた。「ぐっさん家」の正月特番は今回3回目。過去2回は、複数のゲストに来ていただき、ブロックごとの構成を集めたものだったが、今回はさんまさん1人で企画した。
- 周年番組はプレッシャーがあった。15年続けた看板番組だが、マンネリ感を打破するため、出演いただいたのがさんまさんだった。
- 山口さんとさんまさんの組み合わせだと、さんまさんが普段話さないことを話すのではないかという期待があった。
- さんまさんも自身の人柄を出すような話をたくさんしてくれた。編集をしていて楽しくて、いろんなトークを贅沢に盛り込みすぎたかもしれない。
- 今後、この番組をどう作るか、筋力が鍛えられたと思う。
等、番組制作に関し説明がありました。
2.社側から1月の1カ月間に、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、
2,628件の意見の概要、「BPO報告」No.183の概要を報告しました。
3.その他 委員発言「私とテレビと東海テレビ」(要旨)
自身とテレビとの関わりについて、委員が自由に発言する時間を設けています。
2月は2人の委員から次のような所感・提言がありました。
われわれは、昭和のテレビに夢と希望を見た世代だった。思春期、青年期にはドラマにも心ひかれたが、ドキュメンタリーの力にも圧倒されていった。こういうものを作る人がいるのだ、と希望が感じられた。しかし、映像の力はそれだけではない。どこに感動があるのか。たとえば「人生フルーツ」の風に揺れる木々の映像。なぜそれが忘れられないのか。今も私は考えている。
自然災害発生時の映像は大変重要だ。特に、稀にしか発生しない災害は、映像を見ることで現象を実感することができる。一方、映像がいつも真実とは限らない。地震災害では壊れた家屋ばかり撮影されがちなため、全体としてどのくらいの被害があったのかが分からない。正しく情報を伝えるためには、壊れていない家屋の映像も必要だ。自然災害の撮影にも変革が求められていると思う。