第597回 東海テレビ放送番組審議会
2.出席者
出席委員
浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、伊藤彰彦委員、岡田さや加委員、片岡明典委員、柴田浩委員、竹松千華委員、林寛子委員、福谷朋子委員、山岡耕春委員
社側出席
内田優代表取締役会長、小島浩資代表取締役社長、春田亮介専務取締役(総括・コンプライアンス担当)、祖父江茂樹取締役編成局長、倉知哲也取締役報道局長、富田守男コンプライアンス推進局長、片島豊久スポーツ局長、川瀬隆司制作局長、伊藤雅章制作局制作部長、海野仁志制作局制作部プロデューサー
3.議 題
- 「祭人魂」2019年10月12日(土)11:25~11:40放送(15分番組)
10月19日(土)11:25~11:40放送(15分番組)を審議
- 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(10月)
- その他 委員自由発言「きになるテレビ」
4.議事の概要
1.審議番組について委員からは
- 地元出身の上山アナウンサーがリポートするにあたり、当初当事者に近い感覚に見えたが、白鳥おどりのいわれや歴史、所作などを知るにつれ、第三者的な視点が現れていった番組構成はよかった。
- 静かな白鳥の街並みの映像から、祭りが近づくにつれ準備で賑やかになって、騒がしくなっていく高揚感が映像から伝わってきた。
- 祭りが始まっていく流れがテンポよく構成されていて、視聴している側も参加している臨場感を共有できているような気がした。
- 上山アナウンサーが地元を離れて、あらためて体験的に白鳥おどりをリポートするのは、ほかのリポーターではできないし、ストレートな感想を述べていたので良かった。
- 年配の人たちと供に若者たちが祭りの準備をしている様子が映し出されていたが、文化を伝承していかないとその地域が廃れてしまうことが映像から伝わってきた。
- 母親が幼い子供の手を携えながら踊りを教えている姿などの映像を見ると、地域ぐるみで住民が小さい頃から参加している祭りであることがよくわかった。
- まだ取材していない祭り、地域があり“宝”が残っていると感じた。取材や構成が大変だと思うが、将来貴重なアーカイブとなる番組であるので、続けてもらいたい。
- 上山アナウンサーの好感度が生かされ、魅力的な番組になっていたが、今後レポーターを立てるとすると誰になるのか人選が難しいのではないかと思った。
- 岐阜県奥美濃には白鳥おどりと郡上おどりの2つの大きなお祭りがあって、その比較でこの踊りの特色を打ち出してもよかったのではないか。
- 白鳥おどりの起源がひとつのテーマだったが、五穀豊穣祈願は意外性がなかったので、もっと深く取材して、番組独自の視点を描いてほしかった。
などの意見が出されました。
ご意見に対し社側から
- 祭に関わる人を追うだけでなく、祭りが息づく土地、街の人の営み、祭りの由来など伝えるため、じっくりと一つの祭りについて掘り下げたいと考えている。
- 祭りを取材していると、次世代の若い担い手が不足していることを実感している。そういうことも伝えていくことがこの番組の一つの使命と考えている。
- “宝”がまだ残っているというご意見をいただいて、地域を探すと沢山の祭りがあり、どうしたら描けるか見極め、地元をさらに掘り起こしていきたい。
等、番組について説明しました。
2.社側から、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、10月1か月間は4,750件の意見の概要、「BPO報告」No.206の概要等を報告しました。
3.委員発言 「きになるテレビ」(要旨)
委員発言「きになるテレビ」(要旨)
(審議委員からテレビについて、より幅広い意見をいただく時間を設けています。毎月おひとりの委員から意見をいただきます。)
- 自分が東海テレビで番組を作るとしたらどのような番組がいいか、企画を考えてみた。
- 東海テレビで放送するとするならば、地域に根差した報道であったり、番組であったりするのがいいと思う。
- 40年近く前、私が社会人になった時、近隣地域(中部地方)の転勤や出張先で、直接見たり、話を聞いたりした中、面白くロマンを感じたと、思い出す話がいくつかある。これをモチーフにして番組はできないかと思っている。
- 例えば、全国では多くの平家の落人伝説があり、調べてみたら面白いのではないか。長野県南部にも集落があり、そこでは平清盛の息子のものとされる墓を、当時も平家ゆかりの姓を持つ家が墓を守っているという歴史エピソードなど。
- さらに現地へ取材に行くことで、また面白い話があるかもしれない。
本番組審議会の議事概要は、11月24日(日)午前5時15分から放送の
「メッセージ1」で報告します。