第605回 東海テレビ放送番組審議会
2.出席者
出席委員
浅田剛夫委員長、後藤ひとみ副委員長、伊藤彰彦委員、岡田さや加委員、柴田浩委員、竹松千華委員、林寛子委員、福谷朋子委員、水谷仁委員、山岡耕春委員
社側出席
内田優代表取締役会長、小島浩資代表取締役社長、春田亮介専務取締役(総括・コンプライアンス担当)、祖父江茂樹取締役編成局長、倉知哲也取締役報道局長、富田守男コンプライアンス推進局長、片島豊久スポーツ局長、川瀬隆司制作局長、伏原健之報道局報道部長、桑山知之報道局報道部プロデューサー
3.議 題
- 東海テレビ公共キャンペーン・スポット「この距離を忘れない。」及び、報道キャンペーンCM全般を審議
- 報告:局に寄せられた視聴者からの意見、苦情等の概要(6月)
- その他 委員自由発言「きになるテレビ」
4.議事の概要
1.審議番組について委員からは
- 報道の公共キャンペーン・スポットはジャーナリズムとCMの間と考えられ、発言や映像などドキュメンタリー感につながるリアルさが心に迫ってきた。
- 押しつけがましさなく、視聴者が考えるといった、東海テレビらしいドキュメンタリーの表現手法が随所に現われており、この精神を今後も大切につなげていってもらいたい。
- 報道キャンペーンCM全般的に、ナレーションやBGMが無く、映像と字幕だけで表現していることから、イメージに流されることなく、文字を噛みしめて読むことができた。
- 短時間で無関心な人にも興味を持たせるCMという手法を使って、ドキュメンタリーでメッセージを伝えることは、社会的にも意義のある挑戦だと感じた。
- インターネット上に無責任な発言があふれる現代、テレビが常に社会問題を提起することに意義があり、その効果的な手法の一つがCMであるなら今後も積極的に続けてもらいたい。
- 新型コロナウイルスは、先行きが不透明で不安が多い中、今視聴者は身近に意識が向き、まだタイトルにある「距離」を受け止める気持ちになれないのではないか。
- 東日本大震災3年後を伝える映像の中で、取材を拒否する人に浴びせる厳しい言葉に違和感を持ったが、報道に携わる人全体で問題意識を共有してもらいたい。
- CMに出演している人のほとんどが、“さん”などの敬称をつけられていなかった、せっかく出演してもらったのになぜ無いのか疑問に思った。
などの意見が出されました。
ご意見に対し社側から
- 報道の新しい表現としてCMで社会性あるメッセージを伝え続けてきたが、テレビだけでなくインターネット上でも配信して、世界中への発信は有意義であると考える。
- 今回のCMにドキュメンタリーの手法が使われている一方で、これまで制作放送した東海テレビのドキュメンタリーにもCMの手法が生きている逆の流れもあることを実感している。
- 敬称について、出演者は協力していただいたというよりも、一緒に作品を作り上げる共同制作者として“さん付け”はしなかった。
等、番組について説明しました。
2.社側から、電話・文書・メールで視聴者から局に寄せられた、問い合わせや苦情等、6月1か月間は1,716件の意見の概要、「BPO報告」No.214の概要等を報告しました。
3.委員自由発言 「きになるテレビ」
- 今回の「きになるテレビ」は「お気に入りの路線バス番組」です。
- 私は「街歩き番組」が好きで、出演者が街中や地方を歩く中、その土地の人々との交流やハプニングなどを興味深く感じている。また、旅行に行ったような疑似体験ができ、好奇心が満たされるようで楽しく見ている。
- 「路線バスで寄り道の旅」は、ルールもなく、寄りたい場所に立ち寄るといった自由気ままな番組。
- レギュラー出演者の元テレビ局アナウンサーが、アドリブで土地の人と交流するなど、緩い雰囲気を醸し出す一方で、博識であり、ゲストに自費でお土産を持たせるなど、昭和の人らしい気風の良さ、清々しささえ感じる。
- 日曜日の午後、ゆったりした気分になれる路線バスの番組を楽しんでいる。
本番組審議会の議事概要は、7月28日(日)午前5時15分から放送の
「メッセージ1」で報告しました。