九十九つくもさくら

真矢ミキ

東京・羽田で、空腹で居場所を無くした人たちに、無償で親子丼をふるまう、古本屋・九十九堂の店主。
さくらの口癖は、「泣きたい時は泣けばいい。落とした涙の粒だけ幸せの花が咲くから」。また子ども達が悪さをするのはお腹を空かしているからで、美味しいものをお腹一杯食べれば、事件を起こさないと信じて子どもたちに向き合ってきた。 しかし1日だけ、と三谷に頼まれ手伝うことになった子どもシェルター「ハチドリの家」で、信じてきた想いが全く通じない子供たちに衝撃を受け、自ら手伝うことになる。

三谷桃子みたにももこ

名取裕子

子どもの人権問題に強い関心をもつ。
家庭に居場所がなく、路頭に迷う子どもたちが、緊急避難出来る場所が少なすぎることに危機感を感じ弁護士としての多忙な業務の合間を縫って、無報酬で「ハチドリの家」の運営に携わる。
子どもの面接、入居判断など、シェルター側から子どもたちを見て、その進路決定に関わっている。
さくらとは、長男・悠平の殺害事件の際に、被害者家族と加害者側の弁護士として出会い、連絡を取り続けていた。

川端哲也かわばたてつや

柄本時生

「ハチドリの家」では、弁護士として親権者との調整や法的支援をしている。大学在学中に司法試験に合格する程、知識と強い熱意、正義感を持っているが、「ハチドリの家」に入居してくる子どもたちの実情を知り衝撃を受ける。また、熱意ばかりが先走って、子どもたちと上手くコミュニケーションが取れず、逆に手練れの少女にいいように振り回されることがある。

鍋島真之介なべしましんのすけ

相島一之

過去に教師をしていたが、とあることが原因で辞めることになり、現在に至る。
教師時代の経験による心の傷を持ち、子どもに対して厳しく接しきれない一面を持っている。

古井戸貞子ふるいどさだこ

井頭愛海

記憶と言葉を失った17歳前後で、本名も不明の少女。
妊娠8ヶ月。出自すら全く不明で、街で彷徨っていたところを、警察経由で緊急保護された。『ハチドリの家』ではその風貌から「貞子」と呼ばれることに。

新城由夏しんじょうゆか

岡本夏美

入居期間は、原則2か月までの「ハチドリの家」で、1年以上も滞在、入居者の中ではリーダー格の少女。
過去に悪行の限りを尽くしてきたことから、退所先が見つからない。

井口茜いぐちあかね

柴田杏花

2ヵ月前から入居。実の母親からの暴力を受け、児童相談所から『ハチドリの家』へ。
母親を慕う気持ちから、いったんはその元へ帰るが、再び『ハチドリ』へ。しかし、母親との生活をいつも夢見ている。

藤島玲奈ふじしまれいな

尾碕真花

母親の借金返済のため、風俗店で無理やり働かされる。
店の売上金を盗み、「ハチドリの家」に逃げ込んで来た。それが原因で、現在も風俗店の経営者=ヤクザに追われている。

小宮山詩こみやまうた

祷キララ

病院長の娘という裕福な家庭で育ち、有名進学校に通っていたが、父親の過度な期待に応えられず、虐待を受ける。街を彷徨い、AVにも出る。
自殺未遂をしてしまい「ハチドリの家」に。父に復讐を果たしたい一心で、東大理Ⅲ進学を目指す。

白鳥しらとりマリア

日比美思

自分の名前が嫌いで、名前を変えたいという少女。
義父から性的虐待を受け、それに気付いた実の母からも虐待を受け『ハチドリの家』へ。本名は太田春菜。

中里拓士なかさとたくじ

浦上晟周

性同一性障害を抱え、悩み続けている。
家庭や学校などに居場所が無くなり『ハチドリの家』へ。さくらの力添えを得て、新たな生き方を探す。

大豆生田香おおまめうだかおる

塩野瑛久

ナイフで人を刺してしまう事件を起こし、少年院へ。
仮出所後行くあてもなく『ハチドリの家』へ。
短気で喧嘩っ早い性格。母の元に帰りたいと強く思っているが、母からは、その存在を疎まれ続けている。