PEOPLE 社員紹介

報道局 報道部

繁澤かおる

2010年入社

「ニュースOne」記者兼ディレクター。過去に医療・教育担当記者、名古屋市政・愛知県政担当記者など。他、公共キャンペーンCM(’16,’17,‘21)プロデューサー。映画『おかえりただいま』(‘20)助監督・取材ディレクター。

報道部の仕事とは

入社後の大半を報道部の記者として働いてきました。今は夕方の報道番組「ニュースOne」を担当し、日々のニュース取材や中長期的に取材をする特集に携わっています。それに加えて、6年前からは先輩から引き継ぐ形で、公共キャンペーンCMの制作にも関わっています。CM作りは、プロデューサーという立場を経験したり、15秒・30秒の尺の中で映像表現をしたりと、記者とは趣が違う仕事ですが、新鮮で面白いです。

公共キャンペーンCMは、広告業界のスタッフとともに報道部で11年作り続けています。初代の先輩が始めた当初は、報道の表現方法と広告の表現方法が違い過ぎて、ひとつのチームとしてまとまるのが大変だったそうですが、紆余曲折を経て、互いの強みを活かし合う制作スタイルが確立しました。今は、制作の担い手をその先輩から若手に引き継いで続いています。報道の外の人たちと一緒に作ることで新たな表現方法を経験でき、若手が主体的に取り組める制作の自由度の高さもあるので、面白い現場です。ここ数年は、様々な広告賞をいただいているため認知度も上がっているようで、CMを見て東海テレビに興味を持ち、採用試験を受ける学生もいると聞きます。このCM作りの現場が今後も続き、多くの若手がこの面白い制作現場を経験してもらえたらと思っています。

昨年末に1年の産休・育休を終えて職場に復帰し、今は時短勤務しています。報道部の仕事は、社会のあらゆる出来事に対応するため、比較的長時間の勤務になりやすく、記者は一人で取材をして、原稿を書き、編集や放送に立ち会うという仕事スタイルが定着しています。でも、今の私は時間的な制約もあり、一人で全てをカバーするような働き方はできません。そこで、“チームで働く”ということを意識しています。これは実際に、今年のCM作りの制作現場にも取り入れました。これまで私1人で担っていた仕事を後輩記者2人にも任せることで負担を分散させ、さらに、私が経験してきた制作のノウハウを伝えて後輩にも主体的に動いてもらうことで、それぞれがやりがいを持ちながら取り組めたと思います。“チームで働く”という働き方は、それぞれの記者のライフステージに合わせた多様な働き方が可能になると思うので、職場の上司や同僚の理解・協力を得ながらさらに進めていきたいです。

日々の暮らしや自分の身近な経験を大切にすることは、記者やディレクターの仕事に活きると感じています。というのも、日々の生活の中で感じる疑問や興味・関心が、取材テーマのきっかけになり、取材するうえでも経験の中で感じた“実感”がモチベーションになることが多いからです。報道の仕事をしていると、接する情報が膨大で、そうした情報をすばやく捌いて発信しなければならないので、作業に追われて機械的に情報を発信してしまうことがあると感じています。でも、社会の出来事を形作っているのも、そうしたことを取材して発信・表現するのも、情報を受け取るのもすべてが「人」。だからこそ、ひとりの人間として情報を伝えられるよう、身近な経験で得たものを大切にすることが、実感のこもった情報・表現につながるのではないかと思っています。

就活生のみなさんへ

テレビは映像表現の世界です。同じ報道機関でも、新聞などの活字メディアと大きく違うところだと思います。映像が好きな人や映像表現に可能性を感じている人は、テレビ局も視野に入れてくれたら嬉しいです。若者のテレビ離れが進んでいますが、私はテレビの力を信じて、一緒に可能性を広げていける仲間と仕事がしたいです。多様な価値観がテレビの可能性を広げていくと思うので、若い人たちの感性やアイディアをテレビの仕事現場に活かしてほしいです。

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