PEOPLE 社員紹介

事業局事業部

平岡 櫻子

2016年入社

入社後3年間は報道部に所属、4年目から事業部に。これまで、「特別展 昆虫」や「古代エジプト展」などの展覧会、「めざましクラシックス」などのコンサートや、スポーツイベントなどを担当しています。

事業部の仕事とは

展覧会やコンサートなど年間を通じてイベントの準備やPR、本番期間の運営を担当しています。この原稿を書いている現在は、夏の展覧会「特別展 昆虫」が開催中で、中押しのプロモーションやコロナ対策を考えています。また、秋から始まる「ムーミンコミックス展」や「Mozuアートワーク-ちいさなひみつの世界-」など複数の展覧会の運営面の準備や広報展開を仕込んでいるほか、来年開催のコンサートに向けたゲストブッキングが始まっている…というような状況です。

2021年3月に三重で開催した「めざましクラシックス」は特に印象に残っています。ヴァイオリニスト高嶋ちさ子さんとフジテレビ軽部アナウンサーによる毎年人気のコンサートですが、前年の名古屋公演はコロナ第一波の影響で中止に。チケットは完売していながら、お客様に本番を届けられない悔しい思いをしました。そしてその直後から翌年の公演準備に入りましたが、いざ迎えると今回もまだコロナ禍…。再び中止になりそうなところを、奇跡的に会場や出演者のスケジュールが空いていた3週間後に延期することができ、緊急事態宣言がぎりぎり明けたところで開催できる方向に。しかしこれだけにとどまらず、本番前日には出演予定の一人が発熱し対応に追われるなど、最後までハラハラドキドキの公演でした。直前まであらゆる調整に奔走しましたが、当日満員になったホールで、ゲスト出演者岸谷香さんの「M」を聞いたときは、「無事開催できてよかった…いい歌…」と涙が出そうでした(笑)

事業部が目指しているのは、新しいイベントの企画立案です。これまで続いている恒例のイベントや、全国を巡回している展覧会などの開催ももちろん頑張りたいですが、やはり今だからこそできる新しいイベントを東海地方で実現したいという思いが強いです。部では月2回、企画会議を開き、アイデア段階からでも色んな案を出して話し合っています。企画が走り出してから実現までは数年単位でかかるのがイベントの特徴ですが、地道に開催を目指して進めていきたいと思います。

収支や安全面など、事業部の仕事で大前提として大切にしていることは沢山あるのですが、これから特に大事にしていきたいと思っているのは「面白い」への熱意です。コロナ禍で思うのは、現状はイベント開催自体にリスクが伴い、極端に突き詰めると「今はそもそも開催しない方がいい」となってしまいかねません。でも、それでは街のエンタテインメントはどんどん減ってしまうと思います。こんな状況下でも、まずは「これは面白いから絶対に形にするんだ」という強い思いを持って、そこから「withコロナの形で安全に開催するにはどうしたらいいのか」「収支を成り立たせるためにはどんなことを工夫すればいいのか」、部の先輩方と根気強く考え、新しいイベントを実現できるように策を練っていきたいと思っています。

就活生のみなさんへ

テレビ局には人と関わるのが好きな人が向いている仕事が多いように感じます。事業部、そして以前の報道部でも、共通して感じるのは社内外の人と組むチームで実現していく仕事だということです。イベント準備では、施工や運営、そして例えば展覧会を監修する学者さんなど、色々な分野の専門の方たちと一緒に一つのものを作っていきます。だからこその難しさもありますが、一社だけでは、そしてもちろん一人では到底実現できないような大きな仕事に取り組むことを、「楽しい」と思える人が向いているのではないでしょうか。
新しいコンテンツがどんどん世に増えてきている中で、テレビ局だからこそできることは何だろう、そしてテレビ局はこれからどうなっていったら面白いだろう、と一緒に考えられる人と、チームを組んで仕事をしていけたらいいなと思います。

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